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2024年からスタートする医師の働き方改革、時間外労働の規制は遵守できるか?

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一般企業で始まった時間外労働の上限規制が2024年4月から医師にも適用される。厚生労働省が2019年3月28日にまとめた報告書では、医師の時間外労働の上限は原則「年間960時間」とし、地域医療確保の暫定特例水準や集中的技能向上水準に該当する場合、特例として「年間1860時間」まで認められることが決定した。規制の影響を大きく受けるだろう勤務医約3,000人を対象に「時間外労働」に関する現場の考えを聞いた。
勤務医3,000人に聞いた「時間外労働」に関する調査
「10年前と比べて時間外労働は減ったか?」の質問を投げかけたところ、最多回答は「特に変わらない」(29%)であったが、「減っている」(28%)と「どちらかといえば減っている」(24%)を合わせて、52%の医師が「10年前と比べて時間外労働は減っている」と回答した(40代以上の勤務医2,908人が回答)。理由には、年齢・役職や経験、職場変更等による変化も多く挙がったが、病院による意識改革や医療事務の配置等での負担減少を挙げる声もあった。一方、2024年からの「時間外労働の規制を遵守できると思うか?」に関する質問では、最多回答は「どちらかといえば遵守できないと思う」(32%)であり、2位の「遵守できないと思う」(23%)と合わせて、55%の医師が「時間外労働の規制を遵守するのは難しい」と回答した(勤務医3,000人が回答)。理由には、医師数の不足や医師の業務量の問題を解決しないと難しいこと、患者さんの容体に応じた対応が必要であることを挙げる声が多く、原則「年間960時間」の上限規制を遵守するには、根本的な解決策が必要だと感じている医師が多いことが分かった。

(2019.11.23 DIME)

オフィスタ
作成: 2019/11/23 (土) 16:59:26
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