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HIV感染者の内定取り消しは違法 雇用主側に賠償命令

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エイズウイルス(HIV)の感染を告げなかったことを理由に病院に採用内定を取り消されたのは違法だとして、北海道内の社会福祉士の30代男性が病院を運営する社会福祉法人「北海道社会事業協会」(札幌市)に対し、慰謝料など330万円の支払いを求めた訴訟の判決が17日、札幌地裁であった。武藤貴明裁判長は、男性の訴えを認め、社会福祉法人に165万円の賠償を命じた。判決後の記者会見で、原告の男性は「泣き寝入りするしかないと思っていた。判決はかなり踏み込んでくれた。大きな一歩かなと思う」と語った。法廷で読み上げられる判決理由を聞きながら目頭が熱くなったという。「感染を相手に伝える、伝えないで日常生活の葛藤が多々ある。就労や性に関することで板挟みになり苦しくなることが多い」。多くのHIV感染者は、男性と同じ悩みを抱えて生きているという。HIV感染者の支援団体の調査では、職場の人に感染を伝えた人は約2割にとどまる。判決は面接時に感染を告知する必要がないことも明言した。「違法なんだと断言してくれた。今回の判決で感染者が気にせず働ける職場環境になってほしい」

(2019.9.17 朝日新聞)

オフィスタ
作成: 2019/09/18 (水) 17:15:49
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