24裁判心理学

投稿の手引き / 460

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F22041 2024/12/20 (金) 15:22:51 54b02@20425

緊張や不安によって記憶が曖昧になったり変わってしまったりすることはあるのか?

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  • 479

    緊張や不安を覚える対象を目撃者に限定して話をします。
    緊張や不安のようなストレス反応は、逆に記憶の忘却率を低下させる可能性があります。
    越智(2001)は「情動的ストレスを喚起させる刺激は、強固な記憶痕跡を形成するために、忘却率が低くなる」と仮説立てています。
    目撃者は、事件当初は緊張や不安がある(少なくともリラックスはしていない)と思います。なので、曖昧になるよりも、むしろよく覚えているのではないでしょうか?
    また、尋問という場面は緊張を伴うと思いますので、感情状態依存効果が働き、むしろ事件当時のことを思い出しやすいかもしれません。

    引用
    越智 啓太・相良 陽一郎(2001)「情動的ストレスが目撃者の記憶に及ぼす影響」犯罪心理学研究第39巻第2号.17-28.25ページ.

  • 483
    satsugakushinri 2025/01/07 (火) 13:58:04 >> 460

    F22041さんへ
     質問ありがとうございます。
     4点差し上げます。

    F22063さんへ
     具体的な研究を挙げて回答しようとした点は評価できますが、もう少し研究結果を引用した方が誤解が生じにくいのではないかと思います。ストレスを感じた目撃者は、直後の記憶テストでは成績が悪いが、時間経過が経過してもその成績は維持されるというのが、この実験が示していることではないでしょうか。回答者の方が言うように、「忘却率が低い」というこの実験の結果から、「目撃者は、事件当初は緊張や不安がある(少なくともリラックスはしていない)と思います。なので、曖昧になるよりも、むしろよく覚えているのではないでしょうか」という結論は導けますか?
     越智(2001)ではなく、越智・相良(2001) ですね。
    5点差し上げます。