F22041
2024/12/17 (火) 19:09:14
c5bff@d2c37
今回の授業では検察が供述者をサポートしてしまっているということが印象的だった。検察の質問に対して曖昧な回答をすることで、検察側が勝手に解釈してくれる。そのため、供述者は自分の体験を供述できていないことが分かる。AQの特性を見ることで供述者らしさを知ることが出来るというのは今までとは違った供述分析の仕方で面白いと感じた。
供述者の発話量が圧倒的に少ない場合、検察官はクローズクエスチョンをせざるを得ない。そしたら今度は検察が供述者を誘導していることになると思った。そこで、いくつか選択肢を提示してその中から選んでもらうことによってクローズクエスチョンよりは誘導的な質問にならないと考えた。
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主尋問はある意味協同作業ですから、サポートしてしまうのは当然と言えば当然なんですよね。ただ、そういうコミュニケーションが供述者の体験を反映しているものと言えるか、逆に反映していなくても言えてしまうものかを考えてもらう資料に、鑑定がなれば成功でしょう。
QがAをコントールするというのが、発問と応答からなるコミュニケーションの暗黙の前提ですが、それに合致しないことが大野の尋問では起きていたのですね。大野尋問における検察のCQが大野への誘導というより、大野のAが検察がCQをするように誘導として機能しているのですよ。ここが大野供述で興味深いところです。発問者の方が誘導するという、これまで授業で扱ってきた事態とは異なる事態であるところに注意してください。
4点差し上げます。