F22062
2024/12/11 (水) 11:34:56
88087@fbf40
足利事件でも今回の甲山事件でも、一般性ではなく個別性を導き出すために、コミュニケーションの取り方に注目されていた。調書の発言の内容以外のことから個別性を導き出すためには、コミュニケーションの取り方に注目することが1番の近道になるのではないかと感じた。たしかに、コミュニケーションの取り方というのは、個人差があり個別性を見つけるには、コミュニケーションの取り方に注目するのは有効だと思う。また、調書でその人特有のコミュニケーションの取り方が書き記されなくても、普段のその人のコミュニケーションの取り方がよくわかるもの(日記など)と比べ、個別性をみることができることが、コミュニケーションの取り方に注目することの良さだと思った。
質問
コミュニケーションの取り方以外に注目して、個別性を導き出すことができた事例はあるのでしょうか。
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「個別性を導き出す」より「個別性を発見する」と言った方がいいと思います。結果として、コミュニケーションのパターンに、それは発見されたのです。「コミュニケーションの取り方」とはどういう意味か分かりかねるので誤解していたら申し訳ないのですが、「コミュニケーションパターンを見ていればよい」という意味であったとしたら、それは違います。一つの有効な視点ではありますが、一番とは限らない。現に足利の須賀さんの個別性はコミュニケーションパターンでなく、彼の発言の文体として発見されました。「普段のその人のコミュニケーションの取り方がよくわかるもの(日記など)と比べ、個別性をみることができる」の部分については、以前少しだけお話しした、広島港甲板長事件の被疑者供述の信用性をめぐって、被疑者の日記が参考にされました。しかしそれも、コミュニケーションパターンでなく文体でした。ここまで話してきたことで、あなたの質問に対する回答にもなったと思います。
5点差し上げます。