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鑑定の良し悪しは、どう判断されると思いますか?

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同じように鑑定していても、すらっと読み解く事が出来る日もあれば、出来ない日もあり、これはいけないですよね……。

・ある人にはきちんと問題点を明確にし、その問題に合ったアドバイスをする事が出来、すっきりして帰らせる事が出来た。
・ある人にはあまり、問題点に沿った鑑定が出来ず、可もなく不可もなく、終わったという感じになってしまった。

経験を重ねれば安定してくるのでしょうか。

N
作成: 2020/09/20 (日) 20:22:45
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私も、いまだ同じように、毎回自問しています。
Nさんが書いているように、経験を重ねれば安定するかと思いきや、見る視点が変われば、やはり毎回、ちゃんとできているかを不安に思うのです。

鑑定は、相手あってのこと。「できた」「できている」という自信が持てる日は、きっと来ないだろうと思っています。

しかし…鑑定の良し悪しって、誰がどう判断するのでしょうか。
そもそも、鑑定の良し悪しの基準はなんなのでしょう。

まだ駆け出しのころ、心の支えにしていた本があります。
遠藤裕乃著「ころんで学ぶ心理療法」です。

「面接になれたと思ったら――よい子のクライアントの落とし穴」という章にこんなことが書かれていました。

ある日、理想的と思えるクライアントがやってきた。
とてもいいかたちで面接が行われ、最後には、「これまでのやり取りがクライアントの成長に役立った」という達成感を味わうに至った。
しかし、何か腑に落ちない点があり、クライアントとの面接を振り返ってみたところ、「もしかしたらクライアントは、セラピストに合わせてよい子を演じていたのもしれない」という疑問がでてきたという。
そして、クライアントと同じようにセラピストも「よいセラピスト」をやっていた。
よいクライアントと、よいセラピストが一緒にになって、お互いにほめ合うような理想的な関係を作り上げて、ふたりとも気持ちのいい関係にひたって満足していただけではないか。

これは、鑑定をやっているとよく出会うシーンです。
著者は、「順調な時ほど用心を」として、よい子を見逃さないチェックポイントをいくつか挙げています。

・面接終了後に「今日もいい面接だった」と達成感を味わっている。
・クライアントがセラピストの介入を素直に受け入れ、どんどん洞察を深める
・他のクライアントも、このクライアントと同じようであればいいのにと思う
・ふたりの間に陰性感情がわき起こることがほとんどない
・自分は有能なセラピストだと感じて、気分がよくなることがある
・クライアントのことを「なんてよい人だろうと思う」
・クライアントが、「先生のおかげでよくなりました」など、感謝の言葉を繰り返し述べる

などなど。思い当たる節、ありませんか。
私にとって「よい鑑定」が、果たして相手にとってよい鑑定なのかどうか。
良し悪しを短期的な視野で考えるのは難しいのではないかと、私は思っています。
今日の鑑定がクライアントの人生にどう影響するのか。それは実際のところ、判断するすべがないのです。

だからこそ、今の自分にできることに専念することです。
うまくできたかどうかを気にするのではなく、悔いのないよう、一回一回の鑑定に集中する。
それ以上の方法は、私には考えられません。