「髪長姫」ある日巻殿が散歩に出かけると、枝に黒髪がかけてあるのを見つけた。(何という美しさショ…このこし、この艶、あぁ、髪フェチには堪らないっショ)「オレの髪に何か…?」「男かよ」「悪いかよ」「いや…」そっと抱きしめるといい香りがした。「イレギュラーは得意っショ」尽八と名乗るその男を城へと連れ帰り、二人は末永く幸せに暮らしました。
「月」総北国の月を持ち帰った箱学国は夜も明るくなり皆喜びました。しかしレジェンド4人が其々月のかけらと共に墓に入ると再び真っ暗になってしまいました。地下の月は引かれあいひとつとなり、眠っていたレジェンド達をも目覚めさせました。キョンシーとなっていたぱちに吸血鬼のマキシマが総北国に月を返せと迫ります。あらゆる壁ドンをされたぱちは天国へと逃げ赤い顔のまま門番に相談すると、月は空高くに吊され、総北国も箱学国も照らすようになり、マキシマは「夜でも隅々までよく見えるっショ」とキョンぱちにえっちなポーズをさせて舐めるように見るだけではおさまらず舐めまわしそれでも足らず…文字数も足りません
「ラプンツェル」「はーるショ〜うらーらーショ〜」妙な歌声が聞こえた方へ行くとタマムシ色の髪の誰かが塔の天辺にいるようだ。何度も通う内にぱち王子はロッククライミングをマスターしてマキンツェルの部屋まで来れるようになった。帳の中ひとつになるふたり。「あっ、まきちゃ、あっあっ」いい声で啼かされたのは…
「白蛇」美しい姫が高慢な難題を出しては求婚を断っているという噂を聞いたマキシマは、どんなヤツか見てみようと城までやってきた。姫の前に通され顔を上げることを許され、2人の視線が交わった時に、恋が生まれた。「オレくらい速く登れたら」とリドレイに跨る姫にキモい笑顔でタイムに乗るマキシマ。結果は同着だったが、そんなことはもうどうでも良かった。
「水の種」川のない山道って珍しいなァ、と呟いた巻島はため息をついた。川どころか自販機もなく、ボトルの中身も心許ない。なんとか麓までつけば、と坂を下っていると、いつもは気に留めないようなお地蔵さまが祀られていた。手を合わせると水さしを持った同い年くらいの少年が。「わっはっは巻ちゃん、水だ!」「助かったショ、お礼にウチのハムやるからついて来い」…で、そのまま巻島邸に嫁入りする山神様です。クライムクライム。
「奇妙な音楽家」ヴァイオリン弾きのマキシマは、ある日森の中に迷い込んだ。空は青く、そよ風が吹き、しっとりした土の匂いの中でヴァイオリンを弾いていると、うさぱちが現れて楽器を教えてくれと言う。「もしオレに抱かれるなら考えてやるっショ」うさぱちの啼き声が気に入ったマキシマは、自宅に連れて帰り、幸せに暮らしたそうだ。
「天福地福」まぁ何が入っててもいいんだけど、そんなに隠されると気になる。今度二人で住むことになりお互い荷物整理をしているのだが、巻ちゃんの荷物の多い事多い事。「この箱は何だ?やけに重いな」「大切な物だから触ったら死刑っショ」数日後掃除しているとその箱にぶつかってしまい、蓋がズレた。直そうとして見るでもなく中が見えてしまい…「これ、巻ちゃんの字だ…えっあっ///」中に書いてあったのは。
「しっぽの釣り」暖かい寝床どころか食べるものもなく、しっぽを餌に釣りをするにゃんぱち。かかった、と思い切り引っ張るとしっぽが抜けてしまった!しくしく泣いていると大きな音がして、氷が割れていく。御神渡りだ。やって来たのはタマ虫色の髪をした神様。「拾ってやるショ」神獣となったにゃんぱちは、2本目のしっぽを貰って、今日も元気に毛繕い。大事なしっぽは特に丁寧に…
「こわがることをおぼえるために旅にでた若者」「愛ってなんなんショ」愛を知らない若者が旅を続け、とある城で3日番をすることになった。1日目にカチューシャの少年が出て来たが悪口を言い合って終わった。2日目は自転車で競争して楽しく過ごした。3日目にやって来た若者は「明日帰ってしまうなら、思い出が欲しい」と言うので、そのカチューシャを外してキスをしてやった。その時若者の心に温かいものが流れ込んだ。「これが、愛か」2人は城で幸せに暮らしました。
「桃太郎」桃から生まれたぱちくん、トークがたつどころか口がきけなかったのであった。ところがある日「巻ちゃんに会いに行く」と言い、海の向こうへ旅立ってしまう。しばらく後、タマ虫色の髪をした男と一緒に帰って来て「結婚したんだ、これは引き出物。みんなで分けてくれ」と自転車グッズを沢山置いていった。パワーバーはだいたい新開が食べた。
「十二支」「昨日、だっただと…?」にゃんぱちは騙されたのであった。ネズミを追いかけても虚しいだけなので、諦めたにゃんぱちが帰り道を歩いていると、蜘蛛と肩がぶつかった。「カチューシャだせえっショ」怒ったにゃんぱちが蜘蛛を追いかけ、神様の所まで走ったが、着いたのは僅差で蜘蛛の勝ちであった。「十二支は決まっているので、おまえに『頂上の蜘蛛男』という名をやろう。猫も頑張ったので『森の忍者』の名を。」「『山神』がいいのだ」「仕方ない、自称なら許そう」その後蜘蛛とにゃんぱちは走りっこを繰り返し、その様子を見た皆が彼等の二つ名で応援するようになった。「ピークスパイダー!」「ショ」「森の忍者!」「山神だ!」二人はとても速く登れるようになったので、にゃんぱちの事を「山神」と呼ぶことも多くなったが、今でも「忍者」と呼んでからかう奴もいるらしい。山神の称号に相応しくなったにゃんぱちは気にもとめてないようだ。二人は、きっと今日も山を登っているだろう。
「饅頭怖い」珍しく声をかけられたと思ったら、何が怖いか尋ねられた。「最近は東堂が怖いっショ」レースで優勝争いをしているライバルだ。そして、オレが多分恋してる、相手。「ほら、連れて来たぞ」と声がして振り向くと「巻ちゃん!」目を潤ませた東堂がいた。「巻ちゃん、この間はすまなかった、妙な事言って。今迄通りライバルでいいから側に居させて」そう言えばこないだのレースの時に告白めいたこと言ってたな。「クハッ」恋人としても隣にいろよ、と耳元で囁いてやり、その涙を舐めとり、その唇にそっと…
「犬と骨」おまえが逝って1週間たったショ。オレを呼ぶ男にしては少し高い声が聞けなくなって1週間だ。さみしい、とかいう気持ちが俺の中に芽生えた、そんな頃。ジョークで買ったグッズの中に、おまえに使おうと思ってたオナホが出てきた。これを…と、使ってみたが、…物足りないっショ!オレのカタチを覚えたおまえでなくては…もっと愛を囁いてやれば良かった。今になってはもう遅い…。そっちに行ったら先ず、おまえを抱きしめさせてくれショ。
「盤司と桐の花」山神を手伝い、感謝で迎えられた洞は桐の花咲く林だったショ。花の色と同じ目の色をしたそいつは、ようやく名を明かしてくれた。「じんぱち」と言うそうだ。「この名を呼んでいいのはおまえだけだ、巻ちゃん」山神の祝福を受け、不自由なく暮らしていたオレだが、何か足りず満足しない…。この胸の洞を埋めるのは。「巻ちゃん!」「じんぱちィ」やっぱりおまえなんだなァ?
「座敷童子」オレの家には男の子が住み着いている。名は「じんぱち」。コミュ障のオレにもにっこりと笑いかけてくるから人懐こいのかと思いきや、お客はおろか家族も見たことないと言い、あらぬものを見るオレが変だと評する人もいた。そんな事はどうでもいい。オレの、オレだけの遊び相手。「ずっと一緒にいるよ、巻ちゃん」
「大沼池の黒龍」そんなこと認めたくないが、蛇ならぬ蜘蛛の姿のオレに酒をくれた黒髪のあいつに、恋をしてしまったようだ。人の姿になってみたが、髪はタマ虫色だし手も足も細長く骨張って蜘蛛の様だ。殿様には何度も追い返され、あいつを一目見ることも叶わなかった。100度目に殿は根負けして馬とオレの駆けっこの賭けを条件に出した。オレはタイムに乗り馬を引き離し1位をとった。あいつはオレの走りを見て心を動かされたそうで、今日もオレと勝負している。「巻ちゃん、勝った方が今夜のメニュー決めるぞ!オレは巻ちゃんの肉じゃがが食べたい!」「クハ、オレはおまえの肉じゃがっショ!」クライムクライム。
「猿の恩返し」オレは名のある刀っショ。飛脚の東堂に殿様へ届けられる途中だ。いや、東堂は今モブの蛸に襲われて触手責めにあっている。ニヤニヤ見ていたオレだが東堂はオレのもんショ触手。「ショッ」蛸をスライスしてやったショ。ありがとう巻ちゃん、と涙する東堂が可愛い過ぎて殿様のとこ行くのが嫌になっちまったショ。さあて、どうするか…
「シンデレラ」貧しくてドレスも用意できないぱちに、魔法使いがドレスをくれた。髪を結い上げ唇に紅をさして舞踏会に臨むと、その美しさに巻王子がベッドルームへ連れ込む。12時まわりドレスは消えたけど気付かずアレソレしていた。朝になって着る物が無いぱちに、コレ似合うショと差し出す奇抜なデザインの服…。「おまえ用にデザインしてやるショ、萌えるヤツ」「普通のでいいぞ」
「マヨヒガ」山の中で迷った巻東。「このホテルに泊まるか」「これ本当にホテルか?巻ちゃん」「お、この大人のオモチャいいっショ」「値札もないものだ、売り物ではないだろ。置いて行くぞ」家に帰ると何故かそのオモチャが届いており、壊れる頃にまた新しいオモチャが。「巻ちゃんのせいだぞ!」「お前も悦んでるクセに」
「人魚姫」巻王子に恋したぱちは、魔女に頼んで人間にしてもらい、代償として声を失う。切れるトークがねくなって、王子様を口説けるのか…という不安もなんのその。波打際で全裸で倒れていたぱちを見付けた巻王子は、キスでその声を取り戻す。「声も好みショ…啼かせてみたい」「あっ巻ちゃん…」めでたしめでたし。
「赤ずきん」毎日リドレイで巻おばあさんの家に通うぱち。「なぁおばあさん、どうしてニヤニヤしているのだ?」「解ってるショ?」美味しくいただかれたぱちは、通うのが面倒になりおばあさんの家に住み着く。ちなみに狼は猟師免許とった巻ちゃんが討ち取りぱちが料理して美味しい狼鍋にしました。デザート?決まってるショ…?
「舌切り雀」ちゅんちゅん「あっ…巻ちゃん、そこ、ダメ…ならんよ」ちゅん?「お前のダメはイイにしか聞こえないっショ」「はぁん」家を間違えたちゅん…
「かぐや姫」「アレ持ってこい、もっと斜め上なヤツ、違うショ」結婚を迫る者共に無理難題を出してはねのける巻姫。「三物を持ったオレでもダメかね?巻ちゃん」「実はオレ男なんショ」「構わんよ」「オレがタチでも?」「ああ」月からの迎えもそこまで言うならと許したのでした。
些細な事で喧嘩して、太陽神ぱちが天岩戸に篭ってしまった。あいつを出せるのはお前だけだ!と周りから言われた巻ちゃん。「出てきてくれ尽八ィ」「…何故出てきて欲しいのかね」「好き…だからショ」ガラッ「オレもだ巻ちゃん!」「お前の肉じゃが最高ショ」「料理も出来て文字数
巻東昔話「雪女」吹雪の山小屋で孤立した巻島。そこに現れた「ぱち」と名乗る黒髪の男にしては高い声の…「お前は、人間かァ?」「ひとになりたいと思うこともあるな。例えば今だ」冷たい身体を抱きつぶして溶かし尽くすと、そこにはカチューシャをした温かい肌の男が…ちゃんちゃん。
「浦島太郎」亀を助けたぱちくんが連れて行かれたのは巻宮殿。お風呂入って綺麗な服もらって美味しいご馳走いただいて。「帰りたくない…」「ならオレの白いの顔◯すれば叶うショ」中にももらってめでたしめでたし。
「髪長姫」ある日巻殿が散歩に出かけると、枝に黒髪がかけてあるのを見つけた。(何という美しさショ…このこし、この艶、あぁ、髪フェチには堪らないっショ)「オレの髪に何か…?」「男かよ」「悪いかよ」「いや…」そっと抱きしめるといい香りがした。「イレギュラーは得意っショ」尽八と名乗るその男を城へと連れ帰り、二人は末永く幸せに暮らしました。
「月」総北国の月を持ち帰った箱学国は夜も明るくなり皆喜びました。しかしレジェンド4人が其々月のかけらと共に墓に入ると再び真っ暗になってしまいました。地下の月は引かれあいひとつとなり、眠っていたレジェンド達をも目覚めさせました。キョンシーとなっていたぱちに吸血鬼のマキシマが総北国に月を返せと迫ります。あらゆる壁ドンをされたぱちは天国へと逃げ赤い顔のまま門番に相談すると、月は空高くに吊され、総北国も箱学国も照らすようになり、マキシマは「夜でも隅々までよく見えるっショ」とキョンぱちにえっちなポーズをさせて舐めるように見るだけではおさまらず舐めまわしそれでも足らず…文字数も足りません
「ラプンツェル」「はーるショ〜うらーらーショ〜」妙な歌声が聞こえた方へ行くとタマムシ色の髪の誰かが塔の天辺にいるようだ。何度も通う内にぱち王子はロッククライミングをマスターしてマキンツェルの部屋まで来れるようになった。帳の中ひとつになるふたり。「あっ、まきちゃ、あっあっ」いい声で啼かされたのは…
「白蛇」美しい姫が高慢な難題を出しては求婚を断っているという噂を聞いたマキシマは、どんなヤツか見てみようと城までやってきた。姫の前に通され顔を上げることを許され、2人の視線が交わった時に、恋が生まれた。「オレくらい速く登れたら」とリドレイに跨る姫にキモい笑顔でタイムに乗るマキシマ。結果は同着だったが、そんなことはもうどうでも良かった。
「水の種」川のない山道って珍しいなァ、と呟いた巻島はため息をついた。川どころか自販機もなく、ボトルの中身も心許ない。なんとか麓までつけば、と坂を下っていると、いつもは気に留めないようなお地蔵さまが祀られていた。手を合わせると水さしを持った同い年くらいの少年が。「わっはっは巻ちゃん、水だ!」「助かったショ、お礼にウチのハムやるからついて来い」…で、そのまま巻島邸に嫁入りする山神様です。クライムクライム。
「奇妙な音楽家」ヴァイオリン弾きのマキシマは、ある日森の中に迷い込んだ。空は青く、そよ風が吹き、しっとりした土の匂いの中でヴァイオリンを弾いていると、うさぱちが現れて楽器を教えてくれと言う。「もしオレに抱かれるなら考えてやるっショ」うさぱちの啼き声が気に入ったマキシマは、自宅に連れて帰り、幸せに暮らしたそうだ。
「天福地福」まぁ何が入っててもいいんだけど、そんなに隠されると気になる。今度二人で住むことになりお互い荷物整理をしているのだが、巻ちゃんの荷物の多い事多い事。「この箱は何だ?やけに重いな」「大切な物だから触ったら死刑っショ」数日後掃除しているとその箱にぶつかってしまい、蓋がズレた。直そうとして見るでもなく中が見えてしまい…「これ、巻ちゃんの字だ…えっあっ///」中に書いてあったのは。
「しっぽの釣り」暖かい寝床どころか食べるものもなく、しっぽを餌に釣りをするにゃんぱち。かかった、と思い切り引っ張るとしっぽが抜けてしまった!しくしく泣いていると大きな音がして、氷が割れていく。御神渡りだ。やって来たのはタマ虫色の髪をした神様。「拾ってやるショ」神獣となったにゃんぱちは、2本目のしっぽを貰って、今日も元気に毛繕い。大事なしっぽは特に丁寧に…
「こわがることをおぼえるために旅にでた若者」「愛ってなんなんショ」愛を知らない若者が旅を続け、とある城で3日番をすることになった。1日目にカチューシャの少年が出て来たが悪口を言い合って終わった。2日目は自転車で競争して楽しく過ごした。3日目にやって来た若者は「明日帰ってしまうなら、思い出が欲しい」と言うので、そのカチューシャを外してキスをしてやった。その時若者の心に温かいものが流れ込んだ。「これが、愛か」2人は城で幸せに暮らしました。
「桃太郎」桃から生まれたぱちくん、トークがたつどころか口がきけなかったのであった。ところがある日「巻ちゃんに会いに行く」と言い、海の向こうへ旅立ってしまう。しばらく後、タマ虫色の髪をした男と一緒に帰って来て「結婚したんだ、これは引き出物。みんなで分けてくれ」と自転車グッズを沢山置いていった。パワーバーはだいたい新開が食べた。
「十二支」「昨日、だっただと…?」にゃんぱちは騙されたのであった。ネズミを追いかけても虚しいだけなので、諦めたにゃんぱちが帰り道を歩いていると、蜘蛛と肩がぶつかった。「カチューシャだせえっショ」怒ったにゃんぱちが蜘蛛を追いかけ、神様の所まで走ったが、着いたのは僅差で蜘蛛の勝ちであった。「十二支は決まっているので、おまえに『頂上の蜘蛛男』という名をやろう。猫も頑張ったので『森の忍者』の名を。」「『山神』がいいのだ」「仕方ない、自称なら許そう」その後蜘蛛とにゃんぱちは走りっこを繰り返し、その様子を見た皆が彼等の二つ名で応援するようになった。「ピークスパイダー!」「ショ」「森の忍者!」「山神だ!」二人はとても速く登れるようになったので、にゃんぱちの事を「山神」と呼ぶことも多くなったが、今でも「忍者」と呼んでからかう奴もいるらしい。山神の称号に相応しくなったにゃんぱちは気にもとめてないようだ。二人は、きっと今日も山を登っているだろう。
「饅頭怖い」珍しく声をかけられたと思ったら、何が怖いか尋ねられた。「最近は東堂が怖いっショ」レースで優勝争いをしているライバルだ。そして、オレが多分恋してる、相手。「ほら、連れて来たぞ」と声がして振り向くと「巻ちゃん!」目を潤ませた東堂がいた。「巻ちゃん、この間はすまなかった、妙な事言って。今迄通りライバルでいいから側に居させて」そう言えばこないだのレースの時に告白めいたこと言ってたな。「クハッ」恋人としても隣にいろよ、と耳元で囁いてやり、その涙を舐めとり、その唇にそっと…
「犬と骨」おまえが逝って1週間たったショ。オレを呼ぶ男にしては少し高い声が聞けなくなって1週間だ。さみしい、とかいう気持ちが俺の中に芽生えた、そんな頃。ジョークで買ったグッズの中に、おまえに使おうと思ってたオナホが出てきた。これを…と、使ってみたが、…物足りないっショ!オレのカタチを覚えたおまえでなくては…もっと愛を囁いてやれば良かった。今になってはもう遅い…。そっちに行ったら先ず、おまえを抱きしめさせてくれショ。
「盤司と桐の花」山神を手伝い、感謝で迎えられた洞は桐の花咲く林だったショ。花の色と同じ目の色をしたそいつは、ようやく名を明かしてくれた。「じんぱち」と言うそうだ。「この名を呼んでいいのはおまえだけだ、巻ちゃん」山神の祝福を受け、不自由なく暮らしていたオレだが、何か足りず満足しない…。この胸の洞を埋めるのは。「巻ちゃん!」「じんぱちィ」やっぱりおまえなんだなァ?
「座敷童子」オレの家には男の子が住み着いている。名は「じんぱち」。コミュ障のオレにもにっこりと笑いかけてくるから人懐こいのかと思いきや、お客はおろか家族も見たことないと言い、あらぬものを見るオレが変だと評する人もいた。そんな事はどうでもいい。オレの、オレだけの遊び相手。「ずっと一緒にいるよ、巻ちゃん」
「大沼池の黒龍」そんなこと認めたくないが、蛇ならぬ蜘蛛の姿のオレに酒をくれた黒髪のあいつに、恋をしてしまったようだ。人の姿になってみたが、髪はタマ虫色だし手も足も細長く骨張って蜘蛛の様だ。殿様には何度も追い返され、あいつを一目見ることも叶わなかった。100度目に殿は根負けして馬とオレの駆けっこの賭けを条件に出した。オレはタイムに乗り馬を引き離し1位をとった。あいつはオレの走りを見て心を動かされたそうで、今日もオレと勝負している。「巻ちゃん、勝った方が今夜のメニュー決めるぞ!オレは巻ちゃんの肉じゃがが食べたい!」「クハ、オレはおまえの肉じゃがっショ!」クライムクライム。
「猿の恩返し」オレは名のある刀っショ。飛脚の東堂に殿様へ届けられる途中だ。いや、東堂は今モブの蛸に襲われて触手責めにあっている。ニヤニヤ見ていたオレだが東堂はオレのもんショ触手。「ショッ」蛸をスライスしてやったショ。ありがとう巻ちゃん、と涙する東堂が可愛い過ぎて殿様のとこ行くのが嫌になっちまったショ。さあて、どうするか…
「シンデレラ」貧しくてドレスも用意できないぱちに、魔法使いがドレスをくれた。髪を結い上げ唇に紅をさして舞踏会に臨むと、その美しさに巻王子がベッドルームへ連れ込む。12時まわりドレスは消えたけど気付かずアレソレしていた。朝になって着る物が無いぱちに、コレ似合うショと差し出す奇抜なデザインの服…。「おまえ用にデザインしてやるショ、萌えるヤツ」「普通のでいいぞ」
「マヨヒガ」山の中で迷った巻東。「このホテルに泊まるか」「これ本当にホテルか?巻ちゃん」「お、この大人のオモチャいいっショ」「値札もないものだ、売り物ではないだろ。置いて行くぞ」家に帰ると何故かそのオモチャが届いており、壊れる頃にまた新しいオモチャが。「巻ちゃんのせいだぞ!」「お前も悦んでるクセに」
「人魚姫」巻王子に恋したぱちは、魔女に頼んで人間にしてもらい、代償として声を失う。切れるトークがねくなって、王子様を口説けるのか…という不安もなんのその。波打際で全裸で倒れていたぱちを見付けた巻王子は、キスでその声を取り戻す。「声も好みショ…啼かせてみたい」「あっ巻ちゃん…」めでたしめでたし。
「赤ずきん」毎日リドレイで巻おばあさんの家に通うぱち。「なぁおばあさん、どうしてニヤニヤしているのだ?」「解ってるショ?」美味しくいただかれたぱちは、通うのが面倒になりおばあさんの家に住み着く。ちなみに狼は猟師免許とった巻ちゃんが討ち取りぱちが料理して美味しい狼鍋にしました。デザート?決まってるショ…?
「マヨヒガ」山の中で迷った巻東。「このホテルに泊まるか」「これ本当にホテルか?巻ちゃん」「お、この大人のオモチャいいっショ」「値札もないものだ、売り物ではないだろ。置いて行くぞ」家に帰ると何故かそのオモチャが届いており、壊れる頃にまた新しいオモチャが。「巻ちゃんのせいだぞ!」「お前も悦んでるクセに」
「舌切り雀」ちゅんちゅん「あっ…巻ちゃん、そこ、ダメ…ならんよ」ちゅん?「お前のダメはイイにしか聞こえないっショ」「はぁん」家を間違えたちゅん…
「かぐや姫」「アレ持ってこい、もっと斜め上なヤツ、違うショ」結婚を迫る者共に無理難題を出してはねのける巻姫。「三物を持ったオレでもダメかね?巻ちゃん」「実はオレ男なんショ」「構わんよ」「オレがタチでも?」「ああ」月からの迎えもそこまで言うならと許したのでした。
些細な事で喧嘩して、太陽神ぱちが天岩戸に篭ってしまった。あいつを出せるのはお前だけだ!と周りから言われた巻ちゃん。「出てきてくれ尽八ィ」「…何故出てきて欲しいのかね」「好き…だからショ」ガラッ「オレもだ巻ちゃん!」「お前の肉じゃが最高ショ」「料理も出来て文字数
巻東昔話「雪女」吹雪の山小屋で孤立した巻島。そこに現れた「ぱち」と名乗る黒髪の男にしては高い声の…「お前は、人間かァ?」「ひとになりたいと思うこともあるな。例えば今だ」冷たい身体を抱きつぶして溶かし尽くすと、そこにはカチューシャをした温かい肌の男が…ちゃんちゃん。
「浦島太郎」亀を助けたぱちくんが連れて行かれたのは巻宮殿。お風呂入って綺麗な服もらって美味しいご馳走いただいて。「帰りたくない…」「ならオレの白いの顔◯すれば叶うショ」中にももらってめでたしめでたし。