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巻東日本昔話ネタ / 13

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すりみ 2016/03/14 (月) 11:37:06

「十二支」「昨日、だっただと…?」にゃんぱちは騙されたのであった。ネズミを追いかけても虚しいだけなので、諦めたにゃんぱちが帰り道を歩いていると、蜘蛛と肩がぶつかった。「カチューシャだせえっショ」怒ったにゃんぱちが蜘蛛を追いかけ、神様の所まで走ったが、着いたのは僅差で蜘蛛の勝ちであった。「十二支は決まっているので、おまえに『頂上の蜘蛛男』という名をやろう。猫も頑張ったので『森の忍者』の名を。」「『山神』がいいのだ」「仕方ない、自称なら許そう」その後蜘蛛とにゃんぱちは走りっこを繰り返し、その様子を見た皆が彼等の二つ名で応援するようになった。「ピークスパイダー!」「ショ」「森の忍者!」「山神だ!」二人はとても速く登れるようになったので、にゃんぱちの事を「山神」と呼ぶことも多くなったが、今でも「忍者」と呼んでからかう奴もいるらしい。山神の称号に相応しくなったにゃんぱちは気にもとめてないようだ。二人は、きっと今日も山を登っているだろう。

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