真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 139

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相原ガガ美 2021/12/22 (水) 18:40:33 修正 >> 138

『どうなっているッ!フロア6の囚人のほぼ全てが脱獄だとっ!?フロア6の監視員は一体何をやっているッ!』

『それがどうやら…あの、茗夢遊戯がいち早く脱走し、フロア6の管理棟の監視員らを皆殺しにし…管理システムを乗っ取ったようで…^_^』

『もう終わりだよこの監獄。』

『ここはやはり、直ちに我々"獄卒七階層(セット・アグザ)"の手によって茗夢遊戯の拘束を優先すべきでは?善影(よしかげ)署長。』

画像1

『そうですね、こうなっては一刻の猶予も無い。フロア6の管理システムさえ奪還すれば囚人(彼ら)の鎮圧も手早い…』
雷電(ライデン)さん、ポッテさん、はるさん…貴方達に茗夢遊戯の拘束並びにフロア6の管理システムの奪還を命じます。異論はありませんね?』

『了解ッ!』
A vos ordres.(イエッサー)
『了解しました。』


「…さしずめ如何してこうも由々しき事態を招いたか、果てはその要因は…貴方が、いや"貴方方(あなたがた)"が、あの茗夢遊戯(じゃじゃ馬)を飼い慣らせずに甘い拘束状態で放置していた怠慢にあるのでは?」
「──────眼鏡兄貴(みかがみ たかよし)殿。」

「…は、はひぃっ…申し訳ありません…とてもとても…申し訳ありません!!」
「どうお詫びしたら良いか…ボクの不手際で…なんて、心からそう思っているよ、善影殿。」ニヤァ

「その顔は反省した者の顔にはとても見えませんがね、前任者"スターリン"の欠番に伴い貴方をフロア7担当看守長に任命してからというものの、断片(フラグメント)抑制ガス等の画期的な科学技術でこの監獄に革新をもたらした…それはとても素晴らしい!!!しかしそれ故に────」
「その科学の根底に、どれだけの犠牲が積み上げられてきたか…考えただけで戦慄を覚える。どうやら貴方方の目指す理想と私の抱える理念は一致してないようだが。」

「ハッ、時には冷徹な監獄長も綺麗事を宣う事があるようで、心底驚いたよ。」
「…ともかく、茗夢遊戯の脱走を許した責任は取らせて頂こう、不死の断片者(フラグメンター)相手では先程申し上げた3名の看守長では手に余る、ボクも遅れて助力させて頂こうか…。」

「…好きにしたまえ、"眼鏡副署長"。」

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