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脊髄北欧怪文書『終末探偵スルトさんの週末。EX』 2022/12/10 (土) 20:02:24

──……!(※はじめまして、と手を挙げるかぼちゃ頭の人形)
──……。(※こんにちは、と頭を下げるお姫様人形)
……助手、助手よ。なんだその、なんだ、いかにも『厄介、さもなければ混乱の化身です』的な、二組の人形は。
「えっと、なんかですね、近所の路地裏で、このかぼちゃ王子とお姫様が破茶滅茶におろおろしてまして……、あんっっ……まりにわたわたおろおろしてるんで、コレは無害なマジカル案件、と思って、お連れしてしまいました」?

そうか把握した戻して来い(※刃物のような速度とSE)。
──☆○◼︎△※!?(※ええーっっ!?と驚く人形2体)
「ウ、ウワーッッ!思ったのの倍!薄情ッッ!」?
お前な、何を言うか、別に俺は、何も……何も……そのかぼちゃの容姿にそこはかとなく覚えがあって、とんでもなく嫌な思い出があって、心底関わりたくは無い、面倒、なんならちょっと燃やそうかな、とかいう私情ばかりで突き放している訳ではない(※かぼちゃ人形を見ながら)。
──……?(※は、は、はて?となるかぼちゃ人形)

……ンー、ム。半ば探偵らしからぬ事だが、その、そこはかとなく嫌な実体験に基づく嫌な感触の直感から言うとだな、そいつらを連れ戻しに来るヤツが、路地裏にきっと、必ずやって来る。だから戻して来い。
「成程。あのねぇ、この人ねぇ、今日はなんか特に塩対応な爆炎大魔神だけど、マジカル探偵としてはちゃんとしてるから。大丈夫だよ」
──……!!(※ホントですか、とにこにこするかぼちゃ人形)
──……♪(※ありがとうございます、とにこにこするお姫様人形)
……フン。理解したのなら早く行け。のろのろしていると、因縁(いちゃもん)で炎が滑るぞ。

(※助手が人形を連れて退室してから)
……ああ、来るとも、来るだろうよ。どうせアイツら、カルデアの『何か』だろうからな。
ーーーーーー
──さて、レイシフト終了。2人の反応は此処からですが……おや。
──!!(※おーい、と手を振るかぼちゃ人形)
──♪♪(※にこにこしているお姫様人形)
「あれっ、貴女は探偵女王の……モルガン陛下」?

──ああ、お前たち、無事で何よりです。
……して、こうして2人を連れてきた、其処の。
既に、何やら私の事を知っているようですね。
だが、それはきっと『お前の世界に来ているモルガン』。私ではありません。……おや?2人に何か、古い……火の気が?

「ああ、サーヴァントの諸事情……あっ、火のオーラ的な話でしたら、多分ウチの上司のです。その人に言われて、2人をお連れしました。『元いた場所へ、きっと誰かがやって来るから』と」?

──……ほう?……なるほど、恐らくは。呪詛の一つも溢さぬとは、アレもそこそこ殊勝になったモノですね。
……いいえ、特に。何も。それより、2人を傷もなく私のところへ連れて来た事、感謝します。
その『古き火の王たる上司』にもこの意を伝えなさい。さぁ、お前たちも。
──♪♪♪♪♪(※にこやかにありがとう、と手を振る2体)

「あっ、いいえー。ではみなさま、お達者でー……!?わぁ、マジカルにキラキラと、スッと帰っていった……すげぇ、異世界モルガン陛下、すげぇ……。

……ん、はて、古き火の王?異世界陛下、スルトさんの知り合い?……まぁ、サーヴァントは不思議だから、そういう事もあるんだ、多分。よし、スルトさんに報告しに行こうっと」

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