〔秘検体AA経過報告〕
昨年、発掘された〔秘検体AA〕からの[抽出]は現行で76%ほど完了しています。
[抽出]したデータより、〔ギフト〕と〔円卓騎士〕のデータを用いて〔秘検体AA〕に代わる汎用端末を作成。
これらを今後〔A.V.W(アヴァロン・ヴァリアブル・ウェポン)〕と呼称することになりました。
すでにP-01〔ランスロット〕及びP-02〔ガウェイン〕は稼働を開始。各自幻想種の駆除を行っています。
次に、問題となっている〔秘検体AA〕の損耗に関しての調査結果です。
〔秘検体AA〕より行っている[抽出]ですが、これが〔秘検体AA〕の精神基盤に著しい負荷をかけていたことが判明しました。
現在〔秘検体AA〕の精神は多大な損耗により瓦解しかかっています。
おそらくあと1,2回の[抽出]で〔秘検体AA〕は精神崩壊を起こしデータの採取は不可能になるでしょう。
したがって最後の[抽出]が終了次第、〔秘検体AA〕は極東支部の預かりとして輸送されることになりました。
〔秘検体AA〕の情報秘匿の為、この個体に〔仇花〕と呼称を新たにしたうえで極東支部に通達します。
最後に、職員達からの報告にあった〔蟲〕に関しての報告です。
調査した結果〔祭神〕の下部付近に判別不明の〔群体〕を確認。
ドローンによる調査を試みましたが途中で破壊されていました。
映像を確認した所無数の何かによって「食い荒らされた」ようであると判断しました。
上層部より追加人員と対処班の派遣を要請します。
研究機関【アヴァロン】所長 モルガン・ル・フェイ