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相変わらずの1600文字スタイル
初のラブコメ長編挑戦ですね

 感染症蔓延による経営不振で全てのバイトを首にされた主人公は生活費や学費の支払いが滞る事に途方に暮れていた所、近くの喫茶店の女主人からバイトの紹介を受け、喫茶店に向かう。そこで彼女から喫茶店のバイトと共に高額な『運命を演出』するバイトを斡旋されるのだった。過去にカルト宗教で痛い目を見た主人公は宗教地味た勧誘や過去の体験から"運命"という言葉に嫌な顔をするが金に困っているのは事実の為、やむを得ず彼女の下でバイトを始める。カツ丼が人気の喫茶店で働きながら倉庫に大量にある出会い頭にぶつかる用の食パンを処理する毎日の中、遂に依頼人がやって来る。
 依頼人は音楽家で、以前ストーカー被害に会った際に助けてもらった弁護士と運命的な恋をしたいと告げる。その依頼を受託し、早速女主人は彼の情報を聞き出すと本を広げて計画を練り、まずは音楽家にペットの有無を聞き出せば、チンチラを飼っていると答えられる。それを踏まえて、主人公に音楽家にストーカーになるようにし向け、その相談として弁護士に出会えるように調整するのだった。数日後、無事に相談する機会を得た音楽家は喫茶店で女主人が考えた通りに話を進め、ペットの話へ持っていく。何故なら共通の話題に加え、養える甲斐性もある証明になるからだ。暫くはその話を交えつつ、相談をするように仕向けてから1週間後、演奏旅行に出かけるからペットを預かって欲しいと告げて了承を得る事に成功。これで次回から自動的に彼の部屋に上がる理由まで出来た為、後は主人公が彼女を追い回して、弁護士の部屋にあげるように誘導し、追い払う一連の流れからの告白をする事でドラマのような運命的な恋の成就という形で納めると聞いて主人公は動き出す。しかし、弁護士の家から弁護士が飛び出して来た際に、玄関に弁護士と音楽家の結婚写真が飾られているのを発見してしまう。その場は作戦通りに逃げ出す主人公だったが、喫茶店に戻った際に女主人が店の前で祖父と自分がカルト教団の娘である事を聞いてしまい、思わず飛び出して聞き出してしまう。全てが真実である事、騙していた事を知った主人公は悪態をついて走り出すのだった。
 主人公はかつて教団の2世信者であったが、ある時迷い込んだ先で軟禁されていた少女と出会った。彼女と対話を経て、自分が普通と比べて異常だと理解した彼は真っ当になれたが母は自分を捨て、父に引き取られるという家族関係が壊れてしまった事を悲しんでいた。女主人がかつての少女だった事や自分が騙されていた事を知った主人公はその日からバイトをサボってしまう。けれど、彼女の笑う姿や思いやりさえも演技とは思えず悶々としていたある夜、気晴らしに散歩していた彼は買い出し帰りのマスターと再会し、会話をする事に。マスターは話す。孫に罪はない。自分の教育が悪かったとずっと悔やみ続けてきたと。自分のおかげで孫は他人の幸せを尊重できる人に育った感謝を告げ、仕組まれた出会いでも生まれる気持ちだけは誰にも操れないと主人公の背中を押す。翌朝、喫茶店を訪れた主人公に女主人は騙していた事や隠していた事の謝罪と費用を払うと告げる。しかし、主人公はそれを断り、自分の運命演出を依頼するのだった。
 運命演出という建前でデートをする事になった主人公と女主人は仲間だった弁護士や音楽家のサポートを受けつつ、あの日と似たようなシチュエーションで女主人の方から告白を受ける。主人公はそれを聞いた上で、教団に対する怒りや後悔を語り、彼女の告白を断る。しかし、自分の気持ちに嘘はつけないと言って、これからの君を隣でしっかりと見ていき、その上で君と自分の気持ちと向き合いたいと告げ、バイトを続ける意思を示す。後日、正式に仲間入りした彼の歓迎会準備の中で音楽家は女主人に関係性や隠してる事がわざと主人公にバレるようにした?と問いかけて、女主人は悪戯っぽく笑うのだった。

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