電話と言えば、私がガラケーからスマホに乗り換えた時のお話を。
今とは違うかつての職場で働いていた時のことです。当時はまだ今ほどは猫も杓子もスマホという時代ではなく、むしろなかなか古いタイプの人間を自認している私としては「俺だけは最後までガラケーで行くぞ!」くらいの感覚でいました。
そこへ、ソフトバンクの人が営業でやって来ました。その日は私はお休みでしたが、上司にソフトバンクの人が来るらしいから興味があるなら来てみれば?的なことを言われ、ノコノコと上司二人が働いている職場へ出掛けていきました。
3人で話を聞くこと数十分…。「月末でノルマがある」「端末の代金はローン返済となり、その分月々の料金から割り引かれるので、実質0円」などなどの情報を受け取りつつ、完全に3人はお互いの顔色を伺い合いながら「どうする?」みたいな空気が流れていました。
確実に、1人が「買いますorやめときます」と言えば、あとの2人も乗っかっていく感じの雰囲気になっていました。
私も、もちろん静観していましたが、段々と重くなっていく空気とソフトバンクの人の「もうどっちでもええから、決めてや!」みたいな無言の圧力に耐えられず、「僕、買い………ましょかね?」と言ってしまいました。
そこへ当然の如く乗っかる上司2人。片方の上司は彼女さんの分も契約することになり、計4人分のスマホの契約を結ぶ運びとなりました。
ですので、私は「時代の波」に“乗った”のではなく、“飲み込まれた”のです。
そして、実物を渡され、早速操作を確認しようとするもロック解除の方法が分からない…
「説明書、説明書!」と思って袋の中を探すと、分厚い取説ではなく、薄~い紙が1枚入っているだけ。
オイオイオイオイオイオイオイオイ……………
早速、つまずいちゃってるよ…
と思ったら、色違いを買った上司が「そっち、どんな感じ?」と言いつつ、いとも簡単に私のスマホのロック画面を指をスライドさせることで解除しました。
やべぇ、全然ついてけねぇ…
と敗北感と劣等感を全身でモロに受けた数か月後、とあるテレビ番組でスティーブ・ジョブズのエピソードが語られていました。
それは、「iPhoneはホームボタン1つで操作できるようにしろ!」という要求をしたジョブズに、部下が「これだけの機能を備えた上で、そんなことは不可能です!」と報告したことに対して、ジョブズは「私は以前に牧場で生まれたての子馬を見た。子馬は誰に教わった訳でもなく、DNAに組み込まれた動きとして自ら立ち上がった。そのような、DNAに組み込まれた自然な動きで操作できる物を作れ。そのためには、ボタンは1つであるべきなのだ」と言い放った、というエピソードでした。
おい、ヒゲメガネ!ワシ、DNAに組み込まれた自然な動きでロック画面の解除出来んかったぞ!どないなっとんねん!
と思った一幕でございました。
あっ、「俺は日本のスティーブ・ジョブズだ」みたいなツラした意識高い系の社長からキャッチが入ったので、また。
『すべらない話認定』のハンコ、ぼ~ん!!ですねwww
オチもしかっりしてる、綺麗なエピソードトーク、他でも使えますねww
何よりも道化さんの人間性がよく表れていて、好感度がまた上がりましたね、これはww
もうソフトバンクの人の話を聞いてしまった所で勝負ついてたかも知れませんw
営業テクニックでそういうやつあるんですよね(僕は使いこなせなかったですがw)
乗っかったら終わりなんで気をつけて下さい、、って言ってるそばから意識高い系の社長の電話に出ちゃったよ!! ww