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〇〇共和国 未明 大統領の寝室にて
「お、お前は誰だ」「ただの泥棒さ」「おい、誰か来い。不法侵入だ、捕らえろー」
泥棒が来た数分後
「おい、お前ら遅いぞ。何をしていたんだ」「大統領の部屋に来る途中で奥様が倒れてまして部屋に送り届けてきました」「何だと、あいつは足腰が人一倍強いはずだ。倒れるはずがない、きっとそいつが泥棒だー」
大統領の妻の自室にて
「あら、あなた。こんな朝早くにどうしたの?」「どうしたのじゃないだろ、泥棒め。何を盗んだんだ」「何なの、私はあなたの心しか盗んでないわよ。でも、それをわざわざ言いに来たんじゃないんでしょ」「本当か?おい、お前ら。こいつの顔を引っ張って偽物の顔じゃないか…ってさっき俺の部屋に来た時より一人減ってるぞ、まさか」
大統領の寝室にて 蓄音機を再生すると
「どうも大統領さん、奥様をお疑いになるとは悪しきですね。私はこれを国民の皆さんに伝えます。私が盗んだのは大統領の地位ですよ」「何だとー」
その次の選挙の時には大統領が奥さんを疑った事だけが広まり大統領はその地位を追われた
第一回のお題は「泥棒」「共和国」「蓄音機」になりました。
タイトル「どろぼう国家」
スマートなスーツとコートを着込んだD氏は今、列車の窓から外を見ていた。
「仕事は首尾よく進んだ。あとは積荷が我が国に着くのを待つばかりだ」。
D氏は今まで遠く海外に足を伸ばしていた。その地で品物を集め、貨物船にのせ自分の国へ輸入するのが目的だった。その仕事はごく普通の貿易業者と変わらなかった。
・・・品物がすべて盗品であることを除いて。
「国家にもそれぞれに発展の仕方がある」D氏は自国での議会を思い出していた。
D氏はただの泥棒というわけでなく、国家保安泥棒員だった。なので当然 国の議会の決定を受けて海外に派遣されたわけである。議会の様子はといえばこんなものだった。
議長「では 賛成多数により、このたび我が国が優先的に盗む品目として、蓄音機を追加します」。
議員A「異議なし」
議員B「我が国においても音楽芸術を楽しみ、また子供たちに与える必要がある。これは当然の決定だ」
議員C「ひいては我が国の科学力の発展にも寄与する。大国は武力で他国の富を奪い発展してきたが、我が国はそんな残酷野蛮な手段は用いない。むしろ富める国から盗むのだ」
議員A「しかも、ほどほどにな」
・・・つまり、D氏の国は泥棒国家だった。さらに正確にいえば、その国名は泥棒共和国だった。
「平和な すばらしい方法だ」とD氏は思った。「それに盗むにしても、そこそこの量というのが良い。我々は魚を乱獲して絶滅させる愚かな漁師とはちがう。盗まれた者が気がつかないくらいか、あるいは破産しないくらいの量を盗む。しかもやる分にはスリリングな仕事だ」D氏は祖国と仕事に満足していた。
D氏をのせた列車は定刻に祖国の駅に着いた。仕事の成功を報告しに議事堂まで足を運んだD氏だったが、なにやら議事堂が騒がしい。D氏はたまらず聞いた。
「一体 なにがあったんです?議長!」
「おお君か。いや君達泥棒員がいない間に、我が国からレコードが消えたんだ。一枚も残らずにな!」
「何ですって?レコードが?一枚も・・・町や民家からもですか?一体どういう・・・」
唐突に1人の職員が扉をあけ叫んで言った
「議長!ありました!一枚だけ!議事堂に通じる隠し通路にありました。リボンで飾られた奇妙なレコードです」
それを聞いた議員が言った「なに それは意味ありげだ。すぐに蓄音機にかけて聴いてみよう!」
議事堂のホールに議員がつめかけ、その中央に蓄音機とナゾのレコードが置かれた。「静粛に、レコードを再生する」議長が言うと、音声が聞こえ始めた。
「・・・泥棒共和国のみなさん、始めまして。我々は「国境なき徴税団」というものです。国家というものは程度の差はあれど、内外に対して盗みを行っているも同然なのが実情です。なので、盗みで不当に得られた利益に対して徴税をする必要があり、その役割を担うのが我々というわけです。今回我々の協議の結果、貴重なレコードを多数所有し、長年泥棒による利益を得ておられる泥棒共和国さまから、税金として皆さんの財産であるレコードを徴収させていただくことになりました。今後とも国境なき徴税団をよろしく。あしからず」・・・・
D氏と議員達は呆然としていた。いづれ港につく大量の蓄音機も、レコードがなければ役には立たない。
D氏は怒るに怒れないと思っていたが、議長はレコードを壁に投げつけ叩き割り、怒りを爆発させた
「なにが税金だ この泥棒ドロボー!!!!!!」
おわり