神隠しが神ゲーだったので今回過去作丸呑みも遊ばせていただきました。本当に面白く、感想を言いたくて言いたくてここにたどりつきました。
物言わぬ怪物になってしまった主人公が本能のままに暴れた結果、結果的に何だかんだ人を救ったり、やっぱり普通にかわいそうな被害者を生んだり、巻き込まれて良かったのか悪かったのか微妙な犠牲者を生んだりと、怪異に対してポジティブな捉え方もしつつ、やはり普通に迷惑な怪物でもあり、こういうバランス感覚が大好きです。
真ENDで、紅絵が喧嘩が好きだから強い獲物が楽しみというようなことを言っていました。END後の世界では記憶を失い人間を辞めたこの子たちが積極的に暴れて女の子を狩ってるのかと思うとゾクゾクします。
一番お気に入りだったキャラは、ゆきなです。見た目も性格も好みなのですが、こういう、怪異に巻き込まれて初めて幸せになるというか、不幸から解放されるというか、こういうのが大好きです。七海兄も地味にお気に入りです。神隠しだとあこが大好きなのですが、共感能力が低く、他者中心的な凪はあこの対極みたいなキャラなのかなと思います。
攻略についての質問なのですが、END2のエピローグが複数あると思うのですが、これは何種類あるのでしょうか?
私の場合は、4週目でEND3にたどり着き、END2のエピローグは、先生が巻き込まれないもの、ゆきな兄のもの、ロサを残し生還したみやの3種類を見ました。
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丸呑みプレイありがとうございます!
丸呑みは探り探り作っていた部分もあったのですが、結果的にその後の制作物に影響したバランスだったのかも、気に入ってもらえたなら嬉しいですよー。その後の物語は想像した事もありましたが、丸呑みパーティがかなり強力なのでやりたい放題出来そうなのですよね、楽しそう。
ゆきなの紆余曲折あって悪い気もしない所に落ち着くのは個人的にも好きで、そんな落とし所を探して制作中にさ迷ってる事もあります。七海兄とあこは根底は似ていると思っていたのですが、言われてみると共感性においては全くタイプが違いますね、自分本位でしか動かないあこと他人本位でしか動かない七海兄、なのに逆にどうして根底は似てると思っていたのか考えてみたくなったり…。
攻略については、ゆきな同化後か、ロサの庇いイベント発生後に、他のメインとなるEND1~3を迎えるとその二つのエピローグが追加で発生すると言う感じだったと記憶しています。おそらくコンプリート出来ているのでは。今思うと生存者パターンでもうちょっと作れた気もして少し心残りです。
返信ありがとうございます!丸呑みのエピローグはどれも切なく、特に真エンドとゆきな兄のエピローグはとても好みだったので、他にもないかと思い質問しました。コンプできていたのですね。
キメラの繁殖もクリアしたので、こちらの感想も書かせてください。
こちらもとても面白かったです。終盤は寝不足になりながら進めて、生活に支障をきたすほどでした。
丸呑みが人間性を失い、その残滓に動かされる獣の話だったのに対し、こちらは獣が人間性を得ていく話だったように思います。個人的な好みとしては前者の方なのですが、主人公が人間性を獲得するからこそ、前作と比してエンディングで主人公の存在が映えていたと思います。中でもアマリスの夫?になるエンドはすごく好みでした。ああいう、歪な幸福みたいなのってたまらなく好きなんですよね。常識的視点でドン引きする商人のリアクションが最高でした。あれはアマリスがアマリスの人生を生きた末にたどり着く結末なのですが、商人からは「悪魔ってやば‥‥」って感じに大きな主語でドン引きされてるのが切なくて良かったです。
しかし今作で一番好きなシーンはそこでもなく、ティケのBルートHですね。おかしくなっていく主人の声だけを隣の牢で聞き続けるしかないテミス、隣で冷静に解説してくれるアマリス、本当に最高のシチュでした。生まれた子供がこっちによってきて、テミスとしては主人の愛する子なので抱くしかないってところもめっちゃかわいそうで良かったです。
シチュともキャラとも違うのですが、AルートでもBルートでもほかのキャラよりやたら可哀そうな目に合うテミスっていうのが面白いです。素性も不幸ですし。神隠しでも、本筋に全然関係ないのにやたら凝った追い詰められ方をする詩のシーンが好きでした。こういう、ある意味贔屓されているみたいなキャラって好きなんですよね。
七海兄とあこの共通点についてですが、なぜ自分が二人を共通して気に入っているのかという切り口で考えてみたのですが、うまく言えないのですが「一見そうは見えないのに、実は他人を尊んでない」みたいなところな気がします。あこは言わずもがななのですが、七海兄も、相手のために行動することが目的なのであって、それが成功するかどうかは知ったことではないみたいな印象を受けたのですよね。例えば舞鳥を交通事故から助けるところ、間に合わなくて舞鳥が死んだとしても、彼は全然気にしなかったんじゃないかというか。そして結果的に彼は事故で大怪我をしましたが、そのことで他人が曇ってても、それを全然気にしてないんじゃないかというか。彼視点の話がないので、実は全然違うのかもしれませんが。
キメラの繁殖も遊んでいただきありがとうございます!
楽しんでもらえたようで嬉しいです。
キメラはプレイヤーの選択で展開が変化する要素中心でやってみたかったので、初期は単なる獣の方がよいかと丸呑みとはまた違った性格になった記憶があります。結果としてプレイヤーの選択にキメラの性格を丸投げしすぎかも…みたいなエンディングや展開も多くなってしまったのですが、その分個人的に好きなエンディングも多かったりです。
アマリスはエンディングも含めキメラ登場人物では一番好きかもですね、本人の中では筋が通ってる一般倫理が狂った行動を取り続ける子は作っていても楽しかったです。どんな状況になってもまあまあ幸福と考える所も好みでした。気に入ってもらえたならよかったです。
テミスはティケHBの生まれた子供に対してこの子絶対ひどい事出来ないだろうなぁ…と思ってそんなシーンになってしまいました。他ルートで氷漬けとかひどい目に合いますが、テミスは心根が善良なので全体的にかいわいそう感がとんでもない事に、一般善良枠ぽい子は詩も含めてそういう目に合わせやすいのかも…。とても分かりやすく被害者となり求める反応をしてくれるので作品的にある意味贔屓ポジなのですがこれまた不幸な立ち位置ですね。ポジ的には好きと言えば好きなポジなのですが。
七海兄とあこの共通点は、やってる事は違うのですが根本的に他人の気持ちを汲んでいる訳ではないと言う部分かもと考えていて思いました。自己のルールにしか従わないと言うのが一番の共通点?言われる通り人を尊んでないと言う事なのかもしれません。
あこは物語で人物像が浮き出る部分を見せる存在でしたが、七海兄はこういうタイプがいたら周囲にどういう影響が?を見せる存在だったので、人物像的な掘り下げはまだまだ出来るのかもですね。ただ作中で言われたバグで生まれた人間と言う設定がアレなので掘り下げは蛇足なのかも、思い返すと結構考えちゃう存在ですね。