Nさま
やはりそうでしたか。ご無沙汰しております。
MIDAX400は名古屋市にお住まいのY下さん(SUNVALLEYさんのAUDIOコラム『私のオーディオ人生』に記入があります。)のお宅で聴かせて頂いたことがあったかと思います。確かLondon WesternのウーハーにMIDAX 400とTREBAXを組み合わせ、当時神奈川でエンクロージャーを製作されていた会社に注文したTANNOY型コーナータイプエンクロージャーに収めて使用されていました。
当方が断捨離のためにGoodmans3WAY(AXIOM150MKII+MIDAX650+TREBAX/Stage3)を処分したのもご存知だったんですね。確かに購入金額の4/1ほどの価格で落札されましたが、日本でTANNOY人気ほどに評価がされていないことに驚かされました。
Nさまの愛機AL120を聴いた経験はありませんが、『オーディオの足跡』で見ると、IIILZに似たSPですね。
このSPをQUADIIやMAZDAの出力管で駆動した音色はさぞかし素晴らしいものでしょうね。一度は聴いてみたいと思っております。
当方のHPでAXIOM22MKIIに落ち着いた経緯はご覧いただいたかと思いますが、3種類の低域ユニット(AXIOM150MKII/AUDIOM60)で音色はかなり違ってきます。ツイーターに同じTREBAXを使用してもAXIOM22MKIIの高域が一番甘くてビビットな響きでした。AXIOM150MKIIは硬質で締まりのある音色が美点ですが、クラシックなどの曲種ではややその重たさが仇となりました。AUDIOM60はAXIOM150MKIIを大人しく上品にしたような音色で、ポップスやロックなどの曲種で物足りなく感じました。
話は戻りますが、AXIOM22MKIIを古典球のコンパチアンプで駆動した音色は素晴らしく、特にPX4とバリウム曻華型フィラメントのテレフンケンRE-604を組み合わせはまさに横綱格の組み合わせでした。
しかし昨年暮れ「東北の真空管博士」が英国から調達いただいたこのEDISWAN MAZDAの真空管を組み合わせたところ、低域の質感の違いに驚ろかされてカートリッジやMCトランスなど組み合わせる機種のバランスを考える必要がほとんど無くなってしまいました。どんなカートリッジやトランスで使用してみても、このMAZDAのTUBEとAXIOM22MKIIの組み合わせが聴かせてくれる音色(世界)から逸脱することが全くありません。
そんな訳で昔からメカ好きで機械いじりが好きな性分で、いつもどこかのパーツや組み合わせを変えては良くなったと言うオーディオへの取り組みで自己満足していましたが、最近はそのような取り組みの必要を感じなくなってしまって、HPの更新がほとんど無くなってしまいました。
さすがに年齢も65歳近くなって聴覚の衰えも激しいので、そのあたりが原因となってオーディオの音質の判断を曇らせているのかとも思いますが、先日オーディオ仲間から自作リード線を数種類送っていただいて試聴した際にその違いを割と明瞭に判断することができましたので、高域の聴力は間違いなく弱まっていますが音楽を楽しむという判断力はまだ健在だと少し安心いたしました。
Nさまから投稿いただいた頃と同時期に別府でワインバーを営んでいらっしゃる英国オーディオ愛好家の方とも交流が生まれ、現在も継続してお付き合いさせていただいておりますが、ひょっとするとコロナによって計画が延び延びとなった九州ドライブ旅行が来年にも実現できそうなので、お目に掛かる日が来年にも来るかもしれません。
少し楽しみが増えたような気がします。