大日本内戦最前線司令部
杉浦太誠帝国陸軍准尉「敵軍部隊による反攻作戦は正直かなり成功されてしまったと言っていいだろう。結果として南亜特別区の首都としていた阪京(ハノイ)から敵軍は遷都を行い抗戦するための体制を建て直してしまった。現在その敵軍の首都についてはわかっておらず無人機偵察機による偵察任務などや捕虜による尋問を行っているが根はおなじ日本人からか口を割ることをなければという状態だな。」
シェルヴェコフ王国連邦王立赤星陸軍上級准尉「現状王国連邦政府としてはミャンルマ地域より王立革命赤軍による侵攻作戦を展開し3正面作戦とする用意は整っています。第三次世界大戦中の一般志願が思いの外集まり創設された第11軍1820万人が作戦待機中です」
杉浦太誠帝国陸軍准尉「なんと頼もしいことでしょうか。早速その部隊に出撃を要請出来ますか?」
シェルヴェコフ王国連邦王立赤星陸軍上級准尉「無論です。第11軍に出撃命令を発令しておきます。」
杉浦太誠帝国陸軍准尉「我が帝国としても内戦集結が総意です。帝国軍の士気も最高潮にある。例え敵が遷都により徹底抗戦の力を持っていたとしても真なる帝国陸軍の力で粉砕してみせます。さあ、敵の首都を落としに行くぞ・・・」
大日本帝国軍と王国連邦王立革命赤軍はついに最後の攻勢に出た。遷都した南亜特別区の反乱軍部隊に対して正面からは帝国陸軍と帝国海軍陸戦隊が突破を試みた。同じ日本人同士の戦いは苛烈を極めたが、反乱を良しとしない真なる帝国軍は決死の突撃を敢行し続けた。しかし、南亜特別区反乱軍もこれに負ければ自らが負けることがわかっていたのか、必死に防衛を続ける。何とか反乱軍が拮抗状態に押し込もうとしたそのタイミングでそれは起きた。突如、ビルマ地域より王国連邦王立革命赤軍が侵攻を開始したのだ。王国連邦政府は大日本帝国援助のために第11軍1820万人を派遣し、反乱軍を攻め落としにかかったのだ。これにより前線から部隊を引き抜くことを反乱軍は強要される。その一瞬の隙を逃さず帝国陸軍は再び玉砕覚悟の突撃を敢行。内戦開戦以来、突撃を続けてきた帝国陸軍はその圧倒的練度と、反乱軍への復讐心から敵を蹂躙して進み、翌日、敵臨時首都を陥落させることに成功した!またその陥落と同時に南亜特別区は大日本帝国政府に降伏を伝達。半年間続いた内戦は大日本帝国の勝利で終止符を打ったのであった。
その後、大日本帝国政府は同地に対して以下の処罰を行った。
まず内戦を企てた南大軍司令部は軒並み死刑判決が下され、これは同日中に銃殺刑により執行された。また南亜特別区の今回の反乱を受け、以降このようなことがないように、またこのようなことが起きても直ぐに政府が対応できるように、インドシナ地域は大日本帝国直轄領と定められ、新たに阪越府として統治されることが決まった。これにより大日本帝国は第3次世界大戦中以来、実に3年振りに48都道府県となることになった。半年間続いた内戦は南亜特別区に甚大な被害をもたらす結果とはなったが最終的には帝国の秩序の維持が保たれる結果となり、同地はさらに厳正な統治下に置かれることになり、当初の反乱の目的とは反対に帝国の支配を強める結果となった・・・。