大南亜帝国=王国連邦国境
2045年、帝国陸軍は長く続く大日本内戦に終止符を打とうとしていた。王国連邦王立革命赤軍から派遣された30師団と合流し、帝国陸軍70師団と王国連邦王立革命赤軍30師団の合計100師団は南亜特別区を取り囲むように配置された。斎藤艦隊の奪還により形成が逆転しつつあるこの状況で一気に畳みかける計画だ。
帝国陸軍砲兵部隊の榴弾砲の発射とともに一斉攻撃が開始された。南亜特別区との国境線には多数の砲弾の雨が飛び交うこととなる。すぐに応戦のために敵戦車部隊が現れたがこれを帝国陸軍と王立革命赤軍の合同戦車隊で殲滅する。そして日盗連合軍は国境線の突破に成功すると即座に包囲に乗り出した。まずは北部の包囲である。主力部隊を前線に押し出し、森に隠れてゲリラ戦を展開する敵に容赦なく空爆を叩き込み蹂躙していく。それでも屈強に抵抗する敵軍に確かに損失を出しながらも進み続け北部の包囲に成功した。
包囲完了後敵軍師団7師団の包囲に成功し、その中には主力師団とみられる師団が1師団含まれており、ここを王国連邦王立革命赤軍の航空隊が絨毯爆撃により順番に戦火に包み込んでいき逃げ場を失った敵軍師団は降伏か殲滅という結果となった。
包囲殲滅を完了させた後帝国陸軍はボルネオ島にて待機していた帝国海軍聯合艦隊へ上陸作戦決行を伝達。命令を受けた帝国海軍聯合艦隊は海軍特戦隊30師団を乗せた輸送船団を敵海軍の攻撃などから護衛しつつマレーシア沿岸へと送り込んだ。ここでこの動きを察知した敵海軍の主力艦隊と帝国海軍第1聯合艦隊が接敵。マレーシア沖海戦が勃発する。敵海軍戦力は空母3、戦艦7といった艦隊であった。それもそのはず内戦の兆しが見えた時に大本営は空母を改修などの名目でボルネオなどに移送しており強制的にアウトレンジ戦法における優位に立てるように仕組んであったのだ。帝国海軍第1聯合艦隊は即座にしなのをはじめとした航空母艦より艦載機を発艦させる。空対艦誘導弾を満載にした艦載機は敵主力艦の対空火器や主砲などに徹底的に攻撃を行い、戦闘能力を低下させる。しかし敵海軍も負けじと攻撃を行い敵戦艦の放った主砲3発が大和型戦艦2番館である武蔵の2番主砲に命中。火災が発生したため戦線を離脱した。また伊吹型航空母艦においても敵航空機のミサイルが2発命中。甲板に損傷を負い、艦載機発艦が不可能になり戦線を離脱した。また駆逐艦2隻が敵海軍がマレーシア沿岸に設置した機雷に触れてしまい爆沈した。
以上の通りの戦闘を行っていたが最終的には損失が大きくなった南亜特別区の反乱軍が撤退を行い、帝国海軍聯合艦隊は予定通り、沿岸砲台などに砲爆撃を実行。また近くの飛行場には巡航ミサイルを用いて滑走路や格納庫を破壊した。そして安全を確保した上から帝国海軍特戦隊が上陸を開始。北部と南部から南亜特別区を挟撃する形となった。
内戦の終結はすぐそこに・・・