ゲルマニア=フランス国境
フランス軍兵士1「緊急伝達!ゲルマニア国防軍が突如国境を越境してきました!」
フランス軍兵士3「なんだって!?」
フランス軍兵士2「クソが!やっとエルシアスが崩壊してフランスという国が再び日の目を浴びるようになったと思えば今度はドイツか!
」
フランス軍兵士1「奴らは第3次世界大戦の時に容赦なく核兵器を放った国だぞ!下手すりゃフランスという国ごと、欧州ごと燃やされちまうぞ!」
フランス軍兵士2「仕方ない!本部の方へこの状況を伝達しろ!1940年の再来だとな!」
ゲルマニア国防軍は作戦計画書の発布と宣戦布告後、奇襲の形で攻撃を開始した。ゲルマニア国防陸軍は再びアルデンヌからの侵攻を開始。第2次世界大戦時、第3次世界大戦時から3度目となるフランス侵攻を行った。この攻撃を予想だにしていなかったフランス軍は初手での大幅な遅れをとりあっさりと国境部を明け渡す形となる。しかしそこに追加として武装親衛隊が投入された。第3次世界大戦中の総統交代から国防軍よりもさらに強化されていた武装親衛隊は確かなる打撃を敵に与えていった。制圧した地域には火が放たれ、民間人ごとすべてを破壊しつくしていくその様は欧州大陸の崩壊の日のようであった。エルシアス第2帝国というナチズムに近かった帝国が崩壊し再び自由を手にしたはずであったフランスは真なるナチズムにより再び崩壊せんとしていた。またフランス侵攻の際北部並びに南部からの同時進行を行い、ブルグント地域を包囲殲滅に成功、ここでの包囲によりフランス軍主力部隊を含めた12師団の殲滅に成功した。途中で降伏した部隊についてはアインザッツグルッペンによりしかるべき場所へと送られた。
ゲルマニア第5帝国本土デンマーク地方…親衛隊ミサイルサイロ
武装親衛隊員1「先ほど、総統直々のご命令によりイギリス・アイルランド・アイスランドに対するICBM発射命令が下された。核弾頭を搭載せずの発射である。今回の戦略目標はロンドン全域とのことである。瑛研共和国時代に建設されていた各省庁舎や博物館など歴史的建造物から民間の建造物まですべての破壊をご所望だ。我々が1939年から始め受け続けた連合国に対する屈辱を晴らす時が来たのだ。今回の戦争で我々は3度目のイギリス上陸、そう第3次ぜーレーヴェ作戦を展開する。そして今回のゼーレーヴェ作戦は親衛隊が行う。アイルランドとイギリスのすべてを破壊しアーリア人によるしかるべき処置を受けさせようではないか!三度欧州は戦火に包まれる!我ら第5帝国に栄光を!Sige heil!」
武装親衛隊は総統命令の下令を受けて対英愛侵攻作戦の第1フェーズであるcode:Verlust der Krone(冠失墜作戦)を展開した。親衛隊の保有するミサイルサイロから合計7500発にも及ぶ核弾頭非搭載型ICBMが発射された。そしてロンドンの空に数多の光が飛来したかと思えば次の瞬間、ビッグベンが倒壊。また各所で大爆発を引き起こした。過去に味わった屈辱的行為をそのまま返すかのように英国の帝都は燃え盛った。今回のミサイル攻撃では7500発中153発が撃墜される結果となったが圧倒的物量と洗練されたナチスの科学力によるミサイルを全弾迎撃することは困難を極め不可能に近く、突然の攻撃であったことも相まって完膚なきまでにロンドンは崩壊した。たった数時間の出来事ではあったがこの瞬間より英国軍は指揮系統が崩壊し混乱することとなる。そして武装親衛隊は冠が失墜したことを確認すると第3次ぜーレーヴェ作戦を発動。ドーバー海峡を通り抜け武装親衛隊は英国上空へと差し迫った。迎撃に上がってきた英国軍戦闘機は武装航空親衛隊が圧倒的戦闘技能により返り討ちにした。2021年から現在に至るまで短期間で数十もの戦争行動を展開したゲルマニア第5帝国にとって第3次世界大戦を途中で離脱していた旧瑛研共和国軍など敵にもならなかった。その後第2フェーズの第3次ゼーレーヴェ作戦が武装親衛隊により展開された。先の弾道ミサイル攻撃で航空基地を破壊され制空権を奪取された英国と愛国は両国ともに武装親衛隊の上陸を許し、即座に領土を明け渡した。英国は数十年ぶりにホームガードを復活させ軍民共に頑強に抵抗したが武装親衛隊はそれを街ごと焼き払った。
モスコーヴィエン国家弁務官区=ウクライナ国境
ゲルマニア国防軍兵士1「今回の戦争での第1目標はウクライナの各地に存在する原子力発電所だ。総統閣下は容赦をするなとおっしゃられている。ウクライナには放射能が降り注ぐだろう。国防軍閣員に伝達せよ。越境を開始!並びに武装海上親衛隊に伝達。黒海艦隊による原発攻撃を求むとな!」
ゲルマニア第5帝国武装海上親衛隊第1黒海艦隊
シュロムフェン親衛隊少将「諸君、先ほどモスコーヴィエンからウクライナへ侵攻を開始した国防軍部隊から伝達があった。これより巡航ミサイルを用いて敵国の原子力発電所や各重要施設に攻撃を行う。総員戦闘は位置につけ!」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!
けたたましくなるサイレンと共に多数の巡航ミサイルが発射された。その巡航ミサイルはウクライナ各所に設置された原子力発電所やその他軍事基地などには爆炎が立ち上り、冷却機能が消えた原子力発電所各地でメルトダウンを引き起こす結果となった。その間も対放射能装備を装着したゲルマニア国防軍部隊は進撃を続けていた。カウカズース地方からは武装親衛隊が侵攻を開始。2正面作戦をウクライナに展開した。
モスコーヴィエン国家弁務官区=フィンランド国境
武装親衛隊兵士2「総統閣下よりご命令だ。北方戦線も侵攻を開始する。モスコーヴィエン地域から武装陸上親衛隊が、デンマーク地方から武装海上親衛隊が攻撃を行う。今回の作戦は第3次世界大戦中と違い2正面作戦による電撃制圧だ。3日で終わらせるぞ」
ゲルマニア第5帝国の拡大主義はとどまるところを知らず、仏・英・宇・愛・氷に続き北欧3か国に対する攻撃を行った。今回の作戦には同時に8か国を制圧する作戦となっておりその目標の中で最も制圧面積が多いのがこの場所であった。今回の作戦では北欧3か国に対して無差別爆撃を敢行。北欧3か国の都市も軍事施設も民間施設も何もかもを破壊しつくした。敵国は迎撃に烏合の衆たる戦闘機を出撃させたがその意味はなく帝国の技術が集め作られた武装航空親衛隊の戦闘機部隊がいとも簡単に迎撃した。この空爆作戦は成功をおさめ、北欧3か国は完膚なきまでに破壊された。その上からさらに残党を制圧するかのように武装陸上親衛隊と武装海上親衛隊が侵攻を開始した。
この8か国制圧作戦こと橙作戦は滞りなく遂行され最終的にフランスが侵攻開始から5日後、英国が侵攻開始から6日後、ウクライナが侵攻開始から3日後、北欧3か国も同じく侵攻開始から3日後に制圧され、フランスは親衛隊領フランクライヒとしてアイルランドはイルラント国家弁務官区として、ウクライナはウクライーネ国家弁務官区とクリミア半島は親衛隊領ゴーテンラントとして、イギリスは南部を親衛隊領イングランドとして、北部をブリタニエン国家弁務官区として、北欧はノルウェーをノルウェーゲン国家弁務官区として、フィンランドとスウェーデンをフィルデン国家弁務官区としてそれぞれ併合した。