F24056
2024/10/10 (木) 21:41:39
fa4c9@f1ab6
前回の講義の時に思った、「人とモノの違い」についてのモヤモヤが今回の講義で少しすっきりしました。物理学の研究の勢いが強まった影響で行動や脳を研究する心理学者が増えた時代背景があり、そこで出てきた心をプログラムやメカニズムとして扱うという考え方がしっくりきました。人間は物理の世界の上にある情報の世界で生きているという考え方ももっと知りたいと思いました。外からの情報(刺激)を起点としてプログラムが始まり結果として反応が出るが、ここでいう情報とは人間の見ているもの(自分の意思を通したり、経験に基づく認知などが対象)なのか、環境からの刺激やアフォーダンス(椅子は座るものだと一目でわかるような認識)なのかなどさらに疑問が出てきました。心理学について勉強するたびに、人間は環境から刺激を受けることで何かを思ったり、悩んだり、想像したりすることができるのだということがわかるので、ますます認知科学を勉強することが自分の心理学の探求に必須だなと思いました。また、フォン・ノイマンの「ノイマン型コンピュータ」という発明や、コンピュータと脳を比較する試みなどが認知科学と繋がっており非常に興味が湧きました。数学者の彼(天才)が、コンピュータと人間の頭脳を比較したというのも、時代の影響なのか、本人の天才さ加減なのか、調べたいと思いました。
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「環境から刺激を受ける」という考え方は、生態心理学的にみた場合、間違いです。それはワトソン流の行動主義の考え方で、人間は受動機械である見解です。人間をコンピュータになぞらえる認知科学の一派の思想も基本的にこれです。スキナーやギブソンは能動的な生体というのを根本に置いています。生体は刺激を選択しているのであって、受動しているわけではないという考え方です。また「刺激」というと物質とエネルギーによる作用を連想するので、ギブソンは使用しません。「情報」を使います。このへんについては、今のところ微妙な差異しか感じられないかもしれませんが、まったく違います。引き続き学習を継続してくださいね。世界の見方が変わりますよ。
どんな天才でも、時代や歴史から独立には存在できないようです。よってどんな天才の発想も、いずれは古くなります。天才たちの業績のどういうところが時代の産物なのかを考えてみても面白そうですね。
8点差し上げます。