23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 196

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Q24108 2024/11/15 (金) 12:55:15 89685@1bd65

今回の講義で扱ったアフォーダンスについてまずギブソンが視覚と知覚を研究し、生態心理学という分野を確立したことがわかった。そしてギブソンのアフォーダンスの概念は、「環境が生物に提供する行動の可能性」を意味していて例えば、石は「投げる」ことや「座る」ことができるといった具合に、生物にとって何が可能であるかを示すものであるとわかった。ギブソンは、知覚を環境との相互作用と捉え、これを「直接知覚」と呼んでおり、ギブソンのアフォーダンスは、物体の物理的特性と生物の能力に依存するもので、対象が持つ「潜在的な行動可能性」として理解されていたことがわかった。そして現在では、アフォーダンスは物理的な対象だけでなく、デジタル環境や仮想空間にも適用されていることがわかった。例えば、ボタンやアイコンのデザインが「クリック可能」であることを示す視覚的な手がかりを持つ場合、それも一種のアフォーダンスと見なされ、また「意味的アフォーダンス」「文化的アフォーダンス」などの概念も生まれていることも調べてわかった。

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    satsugakushinri 2024/11/16 (土) 17:44:39 >> 196

     授業内容の理解としては概ね正しいです。また授業で言わなかった「直接知覚」という用語を、自分で調べて知ったことはとてもよいと思いました。
     「物体の物理的特性と生物の能力に依存する」から、アフオーダンスが「対象が持つ「潜在的な行動可能性」として理解されて」いるのではないと思います。「物体の物理的特性と生物の能力に依存する」ことから導かれるのは、個体差があるとか身体が不可避的に関与するということではないでしょうか。「潜在的な行動可能性」というのは、生物が能動的にアフォーダンスを選択しているものだというところからやってくる規定ではないかと思います。
     どういう視覚的な手がかりがクリックすることをアフォードするのかをよく考えないと、ここ直近の投稿へのコメントで繰り返し注意している説明もどきになります。対人現象、文化現象を説明しようとする際、よく陥ります。ここについてはいずれ考えてもらおうと思いますので、これはあなたの追加課題として大切に取っておいてください。
     「視覚」は「知覚」の一種ですよ。
    6点差し上げます。