おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 211

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お酒作り 2017/05/21 (日) 20:03:03 afffb@d1568

時折うだる暑さも眩しすぎる日差しも山奥の方の我が家ではまだ比較的落ち着いている。
春の我が家のお酒作りは一段落したもが今度は田植え。冬のお酒作りには欠かせない大事な原料だ。
「このナエをここに?」
「先生上手! ひゃあっ!?」
「どうかしました?」
「カエルさんねー、泳いでるから当たっちゃったみたい」
「あービックリした……」
カエルに触れて驚く朝雲、カエルを見つけて微笑む山雲。そして初めての田植えに興味津々なサラトガ。
姦しいとは言うけれど決して煩いばかりではない、山合にとっては華やかになる大事なイベントだ。

本来であれば機械を使うのが確実で楽なのだが、自然と触れ合う機会が多い方がいいと我が家は一部の区画を手植えで行っている。
土や水、植物や生き物。自然の全てに触れられる大地の一角を触れられることは将来大きな経験になるはずだと僕なりの考えだ。

僕も脇で田植えをしていると二人の声がした。
「終わった?」
「じゃーんお腹空いてると思って雲龍と作ってきました!」
声の主は僕の妻で文筆家の雲龍とその編集の飛龍。優しく子どもたちを微笑みながら見る妻と元気そうにウズウズしている飛龍。
本来であればプラスとマイナスのような二人だがだからこそ馬があっているのかもしれない。
劇の方で書く仕事をした事からドラマや映画にもと声があったが断り、マイペースにエッセイのお仕事をこなしている妻。
それが上に通るように推し進めた飛龍。
とても良いコンビだと思う。
「そろそろお昼にする?」
「うん、レジャーシート敷こうか?」
「助かるわ」
「じゃあ私はあの子たち呼んでくる!」

これが今年の僕らの春。
もう暦の上では夏だけど山村は今日も元気です。

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