おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 195

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お酒作り 2017/02/14 (火) 23:30:34 29bdb@3f6d3

「どうかしら?」
「うーん、舞台で私たちはこんなに強い気持ちではなかったなー。 じゃあ書き直し」
「そうね、表現を少し変えてみるわ」
書斎では雲龍が飛龍に言われて珍しく手直しの真っ最中。エッセイと違って小説(ノベライズ)ということで畑が違うこともあるからだろうか。

立春の公演は大盛況だった。
グラーフさんを全面に押し出したポスターも大反響だったし、睦月ちゃんや朝霜ちゃんも可愛らしくときめいたし……。
山雲も一生懸命演じていた姿に感動させられた。
天真爛漫なあの子があそこまで演技派だったとは。
もちろん飛龍も着ぐるみ姿で大奮闘だった。
舞台の上の役者一人ひとり、宝箱の中にある数多の宝石のように輝いていたなあ。

陰ながらではあるが僕は照明をやらせてもらい、雲龍は屋台骨となる脚本をやらせて頂いた。
雲龍にとっては初めての脚本にドキドキだったようで、大変だったと公演が終わったあとの夜に呟いていたっけ。
僕は良かったと思うけど、もう少しこうすればと思うことがまま出てきたようだ。
文藝を生業にしている人は常にこう悩んでいる?
……旦那さんを村雨さんはどう支えているんだろう。

そうそう劇の話ではあるが山雲の名演を見ていた朝雲は脱帽だった反面、今度は私も絶対出るんだからと欲望を燃やしている。
僕としては二人とも活躍する姿が見れるならそれは大きな喜びだから良いけれど、蔵の中でいきなり演技の練習を始められると僕の手が止まるから場所は考えてほしかったり。
サラトガはスタンディングオベーションで劇を高評価していたが、彼女もまた劇に出たいと思っているようだ。
写真を見せてもらったがハロウィンの際に向こうで行ったと言う変装はあまりにも迫力が……。
顔の半分が焼け爛れた鬼のようなその姿に度肝を抜かれてしまった。天城と葛城も眉を顰めていたし……。

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