仏教のお話

Rの会:法華経序品第一 / 8

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ダルマ太郎 2024/04/11 (木) 15:45:36 >> 7

発問序

爾の時に弥勒菩薩自ら疑を決せんと欲し、又四衆の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷及び諸の天・龍・鬼神等の衆会の心を観じて、文殊師利に問うて言わく。何の因縁を以て此の瑞神通の相あり、大光明を放ち東方万八千の土を照したもうに、悉く彼の仏の国界の荘厳を見る。是に弥勒菩薩重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を以て問うて曰く。
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すると弥勒菩薩は、その者たちの心中をハッキリと分かりましたので、弥勒菩薩は自らの疑問を解決するだけでなく、この者たちの疑問を解かなければならないと思い、文殊菩薩に向かって尋ねたのでした。
「文殊菩薩よ。世尊の眉間から光を放たれて、不可思議な世界が現出するのは一体なぜですか? 曼荼羅華(まんだらけ)が天から降り注ぎ。栴檀(せんだん)の香風がそよいで、人々の心は喜びに満たされています。そればかりか、はるか『東方の世界』も照らし出されて、すべてを目(ま)の当たりにすることができます。こうした現象が起きているのは、一体どのような意味があるのでしょうか」

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その時にマイトレーヤ菩薩は、自分自身の疑問を晴らしたいと思い、また、多くの人々の心を察して、マンジュシリー菩薩に問いました。
「何の理由があって、世尊は、この珍しくも、ありがたい神通力を現わされているのでしょうか? 世尊は、大いなる光明を放って、東方の多くの国土を照らし、ことごとく他方の仏さまの世界の素晴らしさを見せて下さっています」

ここで、マイトレーヤ菩薩は、詩にして、もう一度、マンジュシリー菩薩に問いました。
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