だいさん、おはようございます。ミリトレです。
ご回答、ありがとうございました。
『アマプラ』って、アマゾンプライムですよね。
だいさんのお子さんのお友達の中にも、凄いスピードで文章を読む同級生がいる可能性がありますかね。
いろんなものを倍速で処理する習慣を身につけた子ども達は、文章も倍速で読む可能性があるのかなぁと思う次第です。
実はこの問題、童話や小説を書く者にとっては死活問題なのです。
童話や小説は、文章のみで書かれている為、読み進めてみないと内容は分かりません。
本などは、お金を使って買う価値があるのか否かで判断されるコストパフォーマンスの世界であり、高ければ買わないという判断になりますので、まだあきらめもつきますが、すべてがタダであっても、読む為に時間を使う価値があるか否かで判断されるタイムパフォーマンスの世界になりますと、『この童話や小説は、読む為に時間を使う価値がありますよ』というアナウンスを、まず最初にZ世代に受け入れてもらわなければなりません。
テレビも見ない、雑誌も見ないでは、どうやってZ世代にアクセスすれば良いのかという問題になります。
ご紹介しましたZ世代のお姉ちゃんの事例では、「ちょっと読んでみて、おもしろそうだったら最後まで読んでみようかな」と思って、3分ほどで15ページほど読み、「読みやすいと思った」ので最後まで読んだとのことでした。
Z世代の若者達が、すべてこのような感じであれば希望もありますが、ほんの一部の若者しかこのような能力を身につけていないのであれば、現在既得権を持っている出版社や新聞社は、そのうち廃業の憂き目を見ることになります。
テレビは、コマーシャル料で収入を得て画像を流せますが、本や雑誌は購入してもらわなければ廃業しなければなりません。
だって、『読む為に時間を投入する価値があるか否か』をまず問われるわけですから……。
私は学生時代、レコード屋さんでバイトをしていたことがありました。
ちょうどその頃、時代がレコードからCDに変わりました。
CDがレコードに置き換わり始めた時、レコード針メーカーの『ナガオカ』の営業さんがやって来てこう話されたことを今でも鮮明に覚えています。
「長いあいだ、お世話になりました。このたび、私どもは廃業することになりました。もうレコード針は、必要のない時代になりましたので……」と……。
テレビも見ない、雑誌も見ない。では、いったい誰が『読む為に時間を投入する価値がある』、『タイムパフォーマンスに優れた物語だよ』と、Z世代に伝えてくれるのでしょうか。
AIの進化により、出版社や新聞社の編集部員は、すでに失業の危機に直面しています。
これまで職人がやって来た校閲や校正の作業は、AIが一瞬にしてやってくれるからです。
AIがパソコンレベルで使えるようになれば、童話や小説の作者は、自分で校閲や校正の作業ができるようになります。
利益を目的とせず、SNS上に投稿する作者が多数を占めるようにれば、出版社や新聞社は消滅してしまう定めにあります。
恐ろしい時代になったものです。
では、では。