ユニバーサルミュージック

女で一人で育てた息子が、社会人になって家を出て行った。寂しくて半年以上メソメソしてたとこに、あの映画が公開され、懐かしのQueenのボヘミアンラプソディーに号泣した。子供の頃は「オペラ」なんて解らず、まして「ゲイ」なんて言葉も知らなかった。あの頃全く理解できなかった歌詞が今は痛すぎる。だって私は、あの頃のフレディのママの年齢になってしまったんだから。「ママ、僕が帰ってこなくても何もなかったように生きて」なんて無理なのよ。私の中ではQueenは７０年代のロン毛のメンバーのままだった。ヒゲのフレディなんて無理。まして太ったロジャーなんて絶対無理。ああ、だけど、サンタさんみたいになったロジャーの、あの声聴いてまた号泣した。あの頃以上にQueenに夢中になった。おかげで出て行った息子のことはすっかり忘れてしまった。