ある日どこかで

「ある日どこかで」について語りませんか? / 354

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ken_chris51 2021/02/13 (土) 15:19:13

ご隠居
お待たせしました。
結構なボリュームになっちゃったので何分割かしますね。
ご隠居(及び若旦那)のお気に召せばよいのですが。。。

<70前の爺さんが読む源氏物語>

1)はじめに
読書期間は2020/11/20~2021/2/11です。
角川文庫版の与謝野晶子現代語訳です。
上中下の3巻構成で、
上中は光源氏が生まれてからなくなるまでの物語。
下は、宇治の2姫+妹と、匂宮、薫のあれこれの物語です。
意外に下巻の宇治の物語が、波乱万丈というか面白いですね。
短歌が一杯出て来ます。+与謝野晶子の短歌が各章の初めにあります。
この短歌がよ~く味わえたらもっと面白く読めたのだろうな、と思いますが、
そういう素養のない爺さんにはちょっとつらい。
男と女のコミュニケーションは、恋文、かつ短歌。
男から女に送られて、女の方がその返事を書く。
大体は返歌つき。
そこらの理解を吹っ飛ばしてストーリーを追おうとしても、
十分とは言えない感じです。
だからか、展開が結構面白い下巻が気に入るのかも。

2)桐壷から
桐壷の更衣が、光源氏のお母さんですね。
よく分かりませんが、このお母さんは宮中でいじめにあってたようですね。
で、ほどなくして、藤壺の更衣というのが出てくる。
光源氏より年上ですが、彼が思いを寄せて、ちょっかいも出したようです。
「空蝉」も結局女性の呼び名みたいですが、印象には残っとらんですね。
「夕顔}は、最初は、気になる女の人の家の庭に咲いてるのは何だ?夕顔です。
のやり取りだったのが、いつの間にか女の人の名前が「夕顔」になっとります。
確か、同じ時期に、六条の女の人にも興味があったみたいで、
光源氏ってたしかに気が多いなあと思います。
後の方で、匂宮のことを多情な、と表現してますが、これでしょうね。

3)紫の上登場
「若紫」で登場した時は、年表によると、光源氏18歳、紫の上10歳。。
うむ、未成年者淫行かな?育成するとは言ってますけど。
とんでもない、うらやましい野郎だ、光源氏ってのは。

4)閑話休題
「源氏物語」を読み始めたきっかけですが、以下の通り。

4-1)2014年から早川の世界SF全集の制覇をもくろむ(冥途の土産ver1)
4-2)2020/3に読破完了、若旦那とのやり取りからヒントを得て、
日本推理小説三大奇書の読破をもくろむ(冥途の土産ver2)
虚無への供物、黒死館殺人事件、ドグラ・マグラ
4-3)奇書と言うキーワードから中国の四大奇書へむかう(冥途の土産ver3)
三国志(昔読んだので今回はパス)、水滸伝、西遊記、金瓶梅、紅楼夢
4-4)紅楼夢が中国の源氏物語、との記述を見て、じゃあ、本家本元へ行かねば。
というわけで、源氏物語物色、与謝野晶子訳に興味あったのと、文庫本で
取り扱いが楽だろうと思い、与謝野訳源氏物語へ(冥途の土産ver4)

(続く)

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