国家的トラウマと言うものがある。
ドイツの場合は、第一次世界大戦後のインフレ。これがトラウマ故に、財政規律にこだわる。
フランスの場合は、ドイツ人に人口、特に成年男子の人口を抜かれること。歴史的にドイツと戦争を繰り返し、また、第一次世界大戦直後から、10数年後にドイツに成年男子の人口が抜かれると、また侵略されると危惧していたくらいである。フランスの少子化対策が日本よりかなり前から、そしてかなり充実したものであるのは、このトラウマが大きい。
日本は、エネルギー危機。真珠湾攻撃は日本に対する石油禁輸が大きな原因。もっとも、アメリカを攻撃せずに、東南アジアだけに戦線を絞り、石油を確保する方法もあったのではないかという説もある。当時の右翼的思想や、農村の貧困との関係などもあるが、詳細は丸山眞男先生の著書がお薦め。
ロシアは、蒙古襲来以来の隣国からの侵略。緩衝地帯を求めて侵略を繰り返し、勝った負けたを繰り返している。
ウクライナがNATO化するのは許せないというのは、このトラウマから来ているはずだ。
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