海と花束BBS

ちょっとゆるやかにだいぶやわらかに / 140

882 コメント
views
5 フォロー
140
多摩川ザウルス 2024/08/23 (金) 04:22:20

ローレン・コナーズ師について語って寝る
(彼の事は北方ロマン主義画家のダーヴィト・フリードリヒ師に次ぐ2番目の師匠と心の中で思ってる)

どうしてその音楽を知ったのかは忘れてしまったけど聴いた瞬間の事はよく覚えてる

ノイズだらけの空間の向こうの静謐で粘りつくような情念を乗せたストラトキャスターの歪んだ音色
リズムも無く形も失くした悲しげなメロディの残骸
ぽつりぽつりと音を重ねる度にだだっ広い世界の空虚な秘密を描くようで、世の中の音楽が「実」を目指すなら彼の音楽は「虚」に魅入られて産まれたものだと思った

「孤高かつ異形のブルースギタリスト」などと言われる彼の作品にこうして感銘を受けたのは、彼が若い頃は画学生だったからか、多摩川がブルースを好んで聴いていたからか、目指すテーマが同じだったのか、少なくとも使用言語の一部は共通していたからだと今は考えている

フリードリヒにも言える事だがローレン・コナーズも物質世界の向こうにある見えない崇高な何かに憧れを抱いていると感じる
言わずもがな多摩川も同じ
だから国も世代も越えて奇妙なシンパシーと「そこまで進んでるのか」という偉業に対する尊敬の念を覚える

先に紹介したアルバムではなかなか力の抜けた演奏で聴きやすいはず
曰く「テーマ、それはairs(何もない事)」
現物で持っておきたいがプレミア価格でとんでもないのと中古CDショップを過去に数十軒回ったが探しきれずに未だ手に入れられていない
サブスク様様だな、と
学生の時とは違って高額になってようが買おうと思えば買えるのはそう
だけどいつかどこかで運命的に手に入れられたら面白いなと思って目下放置をキメているたま

通報 ...