太陽光発電で生成できる電力は、いくつかの要素によって大きく変わります。
- 太陽光パネルの設置量:
まず、太陽光パネルの設置量によって、発電量は大きく変わります。一般的に、1枚あたり200Wから400W程度の出力を持つパネルが多く使用されています。設置枚数が多いほど、当然発電量も多くなります。
- 太陽光パネルの出力:
太陽光パネルは、日照時間や太陽光の量、パネルの種類や角度などによって、出力が変化します。一般的に、パネルの出力は「Wp(ワットピーク)」という単位で表されます。Wpとは、パネルが最も発電できる条件下(STC:標準テスト条件)における最大出力を指します。
- 設置場所の日照量:
太陽光発電は、太陽光をエネルギー源とするため、日照量が多い場所ほど発電量が多くなります。設置場所の年間日射量や、1日の日照時間を考慮する必要があります。
- 発電効率:
太陽光パネルの変換効率、パワーコンディショナーの変換効率、設置場所の環境などによって、発電効率が左右されます。
- その他の要因:
気温:気温が高くなると、太陽光パネルの変換効率が低下します。
湿度:湿度が高いと、太陽光パネルの発電量が低下します。
風:風があると、太陽光パネルに汚れがつきやすくなり、発電量が低下します。
障害物:建物の影や木などの障害物があると、太陽光パネルに日光が遮られ、発電量が低下します。
目安
上記の要素を全て考慮するのは難しいですが、一般的に、1kWの太陽光パネルで年間約1,000kWhの発電が期待できます。つまり、1日あたり約2.8kWhの発電量となります。
具体的な計算方法
太陽光発電で生成できる電力をより詳細に計算したい場合は、以下のような方法があります。
太陽光発電シミュレーションサイトを利用する:
インターネット上には、太陽光発電シミュレーションサイトがいくつか存在します。これらのサイトでは、設置場所の日射量や、パネルの種類、設置枚数などをを入力することで、年間発電量や1日の発電量などをシミュレーションすることができます。
専門業者に相談する:
太陽光発電の設置を検討している場合は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者は、設置場所の調査や、シミュレーションを行い、具体的な発電量を算出することができます。
太陽光発電の発電量は、様々な要素によって左右されますが、上記を参考に、ある程度の目安を把握することができます。
補足
太陽光発電で発電した電力は、すべて自家消費するのではなく、電力会社に売電することもできます。売電価格は、地域や電力会社によって異なりますが、一般的に1kWhあたり20円から30円程度です。
また、太陽光発電システムは、初期費用が比較的高額ですが、長い目でみると、電気代を節約できる可能性があります。
太陽光発電について、もっと詳しく知りたい場合は、以下の情報も参考にしてみてください。
経済産業省 省エネ・新エネルギーポータル「太陽光発電の情報館」: https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/091_01_00.pdf
一般社団法人 自然エネルギー推進機構「J-PEC」: https://www.pecj.or.jp/