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人事評価の公平性が課題 トヨタの新賃金制度

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トヨタ自動車が来年春から、人事評価を全面的に反映させる新たな定期昇給制度を導入する。意欲があり、努力している有能な社員に昇給額を上乗せする一方、評価の低い社員はゼロにもなり得るのがポイントだ。産業界では今後、トヨタに追随する動きが広がる可能性があり、人事評価の公平性が課題になりそうだ。新制度は評価の高い社員は昇給し続け、低い社員も挽回ができる仕組みとされる。自動車業界は自動化や電動化など「100年に1度」の大変革期にあり、競争力の強化が急務。同社は新制度導入で社員の意欲を引き出したい考えだ。ただ、制度の定着には評価の公平性確保が不可欠と言える。昇給がゼロになるのは「上司の指示を聞かず、チームワークを乱すとか、何度指導しても指示に従わない一部の人」(労組関係者)とされるが、恣意(しい)的な評価によって給与格差が広がれば職場での不満は高まる。労務問題に詳しい弁護士は「(先行している企業でも)公正な評価ができているケースは少ない」と指摘する。その上で「会社に否定的なことを言わなければいけない場面がある中で、意見が制約されてしまう可能性はある」と話している。 

(2020.10.1 時事通信社)

オフィスタ
作成: 2020/10/01 (木) 10:10:06
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