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消えるコンパニオン:「風紀を乱す」CES「女性蔑視」

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イベント会場を彩る女性コンパニオンについて、4月に中国で開催される世界最大級の「上海モーターショー」の主催者側が禁止を検討している。毎年1月、米ラスベガスで開かれる、同じく世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」でも、露出度の高いコンパニオンは姿を消していた。ただ、来場者にブースに立ち寄ってもらおうとする出展者が若い女性の力を借りているケースは見受けられ、「コンパニオンが服を着ただけ」(英紙)との指摘も。このため、女性コンパニオンをめぐっては、主催者側と出展する企業側のいたちごっこになる可能性もありそうだ。 ■「適切な衣装」を義務付け 上海モーターショーでのコンパニオン中止検討の理由は「風紀を乱す」。綱紀粛正を進める習近平指導部に配慮する動きとの見方が強い。一方、CESに関する現地報道によると、英語で「Booth Babes」と呼ばれる女性コンパニオンの是非について、開催前後、毎回のように論争が起きていたという。露出度の高いコスチュームについて、「女性蔑視だ」との意見が出るからで、背景は中国と異なる。さすが米国というべきか、主催者は2014年の開催から、出展する企業に「適切な服装」を義務づけるように通達を出したようだ。英紙ガーディアンの電子版は今月、CESについて「女性コンパニオンを禁止する必要はない。男性コンパニオンを連れてくればいいだけだ」との論評を掲載した。「『女性コンパニオンはよくない』という理由はたくさんあるが、最も大きく明らかなのは、女性やゲイの男性が楽しめないことだ」などと指摘し、逆説的に「女性蔑視」論に一石を投じていた。この中で興味深いのは、「女性コンパニオンはいなくなったと関係者は言うが、実は、若くてきれいな女性に服を着せただけ。来場者を引きつける魅力的な女性の起用を、誰にも止めることはできないのだ」とのくだり。毎年出展している日本の大手メーカーの関係者も「コンパニオンみたいな女性はけっこういた」と証言する。 ■「コンパニオンのような」人はいた CES取材の出張でデスクから「(産経ニュース用の)『コンパニオン特集』やるから、たくさん写真を撮ってきて」との指示を受けた記者は、各ブースのスタッフや、機器のデモを行う女性をカメラに収めてまわった。東京のモーターショーや家電見本市にいるような、「誰がどう見てもコンパニオン」という感じの女性は確かにいなかったが、音響機器会社のブースでは、露出度の高い格好で踊る女性も。パナソニックや韓国の現代自動車のブースでは、落ち着いた服装の女性が、マイクで出展内容を説明していた。典型的なコンパニオンが“去った”後のCESの状況について、これらの写真で何事かを伝えられればうれしい。  (2015.1.17 産経新聞)

オフィスタ
作成: 2019/03/20 (水) 19:56:21
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