・発問方法の工夫の現状はどうなっているのか
資料の調査の結果から,オープン質問が占める割合は研修前面接では45.86%、研修後面接では64.12%であり、オープン質問をより使われている傾向があることがわかった。
また、研修面接前より検出面接後の方がよりオープン質問の割合が有意に増加し、クローズ質問が有意に減少し、発問数も有意に減少していたためにイギリスにおけるPEACE研修の好ましい結果と一致したと言える。オープン質問を取り入れることで、質問される側はより自由に答えられるためにその時の実際の記憶が明確に答えられたりすると思った。また、冤罪のリスクも下がると思う。しかし、目撃証言の際には向いてると思うが、疑いをかけられている被疑者の場合には嘘をついていたり、発する言葉を見逃さないためにもクローズ質問での対応も必要だと個人的には考える。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcp/56/1/56_560101/_pdf/-char/ja
・他のシステム変数の望ましいコントロールについて、現状はどうなっているか
警察・検察の取調べの録音・録画の試行状況として、検察の試行の裁判員裁判対象事件はもちろん、精神障害等により責任能力の減退・喪失が疑われる被疑者等の事件は総数1,896件に対し実施件数が1,846件でありいかに客観的に記録することが有効なのか、録画することで取り調べの時には見えなかったものが見えてくるのだと思った。
現状として、可視化が義務化されたが、被疑者を取調べしてる間でのミスにより可視化がなされていない、可視化が義務化される前までは問題点やデメリットが多く挙げられていたため、警察側も可視化のリスクを考えたうえでの判断だったのではとも考えられた。そのため、可視化をする際は、被疑者のプライバシーの保護を徹底しながら行う必要が十分にあると思った。
・システム変数の望ましいコントロールが進んでいない原因として何が考えられるか
冤罪が繰り返されないために誘導質問ではなく、相手の心情を汲み取り,理解しながら話を進め、伝え方や質問の意図を明確にしながら被疑者と話をするべきだと思う。また、可視化する際に被疑者に対し一対一で問い詰めるのではなく、第三者、弁護士の立ち会いの許可を行った方が信頼性が高まると思った。
講義の感想
認知面接法のように、思い出そうとしたりすればするほどそうだったかもしれないという誤った情報を提供してしまう可能性があるために,その時あった記憶だけでも簡単に説明したり,日常的な話の流れから読み取れることもあるとわかった。また、尋問することで警察側の捜査を正当化させる、事細かく調べられていないために判断が固定化され極端に偏った情報しか集められない。そのためにも、誰もを疑いながらも話を聞き、一つ一つの言葉に注意を向けることが大切だと思った。そのためにも警察側が第三者からの客観的な判断への信用度が増すと思う。
最初の資料はすでに他の方が引用されていますね。そこのコメントに倣います。
録音録画はシステム変数の統制方法ではなく、検証方法ではないかと思います。可視化しても発問が旧来のままという実例がYouTubeに出ていましたね。この資料自体は興味深いです。
「・・・すべき」というのは提言であって、原因の究明ではありません。
認知面接法に「誤った情報を提供してしまう可能性がある」という主張はどこから出てきましたか。
4点差し上げます。