【熊本震災】農業経営者と支援者を結ぶ掲示板

農業に関連する現地情報 / 93

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われらまちの農縁団 2016/05/27 (金) 21:24:22

ボランティア、農業も支援、熊本・西原村で拠点発足、作付け・収穫、学生ら汗。 2016/05/23  日本経済新聞 
 熊本県西原村に今月、熊本地震の被災農家を支援するボランティアセンターが発足し、全国から人材を募集している。村では損壊した自宅の片付けに追われて農作業に手が回らない農家も多い。春から夏にかけては田植えのほか、サツマイモ、トマトなど主要作物の作付けや収穫に入る大事な時期。被災地全体への広がりを期待する声も出ている。

SNSで募集
 西原村は4月16日に震度7を記録。家屋が倒壊するなどして5人の犠牲者も出た。直後から村のボランティアセンターには「家が片付かず、農作業に手が回らない」「作付け時期に間に合わない」との声が寄せられた。
 災害時にボランティアセンターを運営する各地の社会福祉協議会は原則、農家への支援を受け付けていない。農作業を手伝うことが農家個人の利益につながり、社会奉仕の精神に反するとの見方があるからだ。
 そのため西原村では、ボランティアに来ていた有志が中心となり、地元農協や社会福祉協議会と話し合い、農作業を専門にあっせんする「農業復興ボランティアセンター」を立ち上げた。5月6日に発足後、フェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)で募集を呼び掛けたところ、これまでに500人以上が集まったという。
 今月12日、立命館大学の学生ボランティア7人がサツマイモ畑で苗を植える作業に汗を流した。「農業をしたことがなかったので良い機会だ」「結構楽しいね」と話す姿に、支援を依頼した農家の曽我勝徳さん(67)は「地震当時は畝がめちゃくちゃな状態だった。秋の収穫はもうできないものだと思っていたので助かった」と安心した表情を見せた。

益城、態勢整わず
 一方、同じく震度7が起きた益城町では、農業ボランティアの受け入れ態勢が整っていない。ダイコンを生産する矢島啓一さん(63)は自宅が倒壊。町のボランティアセンターに収穫を手伝ってくれる人を求めたものの、後回しにされた。ダイコン畑は既に一面に白い花が咲き、「開花してしまえば出荷できなくなった証拠。なぜ益城には農家支援がないのか」と肩を落とした。
 熊本県はトマト、スイカの生産量が全国トップ。2014年の農業産出額も3283億円と全国6位だ。大阪大の渥美公秀教授(共生行動論)は「農家の支援は被災地の復興にもつながる。農業ボランティアの活用にも柔軟な対応が求められる」としている。

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