【熊本震災】農業経営者と支援者を結ぶ掲示板

農業に関連する現地情報 / 73

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われらまちの農縁団 2016/05/18 (水) 14:36:40

熊本地震 離農決断・・・最後の牛市場に 「楽しみなくなる」仲間の再建願う 西原村 高橋啓さん 日本農業新聞(2016/5/14)
 熊本県西原村の繁殖農家、高橋啓さん(85)は、地震の影響で離農を決断した。牛舎や納屋が傾き、トラクターや自動車はつぶれ、経営再建は難しいと判断したためだ。高橋さんは熊本県家畜市場で、最後に飼っていた牛3頭を見送った。地震が農家から、生きがいである農業を奪う事態に見舞われている。
  高橋さんが牛飼いを始めたのは18歳。血統と細かな飼養管理を重視し、経営を展開した。県の共進会で首席を取ったこともある実力の持ち主だ。
  地震後、牛は傾いた牛舎に入ることを嫌がり、雨でもずっと外に出ているようになった。食欲も減退。やせ細る牛や、牛舎に張られた「危険」と書かれた建物判定の赤い紙を見て、「買ってくれる人に託そう」と決めた。それは同時に、高橋さんの約70年の畜産農家の幕を閉じることも意味していた。
  今回せりに出した8歳の母牛「ふくひめ」は優秀で被災前、産子が県の種雄牛候補として見いだされるほどの自慢の牛だった。母牛とともに出品した5カ月齢の娘牛「ふくしげ」もこれからを期待していた。高橋さんの牛飼いを手伝う義息、内田義幸さん(77)も「育成途中で手放すのは惜しい」とせりにかけられた牛を見つめた。
  「年には勝てない。踏ん切りが付いた」と気持ちを整理する。それでも、「18歳から始めた牛飼いの仕事。やっぱり楽しみがなくなるのは寂しい」とぽつり。
  高橋さんは、地域の仲間の再建を願うとともに、政府の万全の支援を願っている。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=37507

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