【熊本震災】農業経営者と支援者を結ぶ掲示板

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われらまちの農縁団 2016/05/05 (木) 07:05:46

熊本地震、農林水産の被害1022億円、経営再建支援、国に要望、蒲島知事、農相「早急な復興実現」。
2016/05/03  日本経済新聞 
 森山裕農林水産相は2日に熊本に入り、地震で被害を受けた農業施設や農場を視察するとともに蒲島郁夫知事と今後の復旧・復興対策を話し合った。蒲島知事は早期復旧に向けた5項目の要望書を手渡した。県によると農林水産業の推計被害額は県内の災害関連では過去最大の約1022億円。亀裂が入った水田があり、6月からの田植えへの影響が懸念される。
 被害現場の視察に先立って森山農相は2日午前、熊本県庁を訪れ、蒲島知事と今後の復旧・復興対策について話し合った。蒲島知事は森山農水相に対して
(1)被災農林漁業者の経営再建に向けた支援
(2)農地や農業用施設の早期復旧
(3)農林水産業の共同利用施設や卸売市場の早期復旧・復興――など5項目の要望書を手渡した。

 森山農相は同日、阿蘇市の農業用ため池や大津町の麦に使うカントリーエレベーターなどの被害状況も視察した。報道陣の取材に「九州は風水害の被害は多かったが、地震の被害の大きさに驚嘆した。前例にとらわれない早急な復旧・復興を実現する。補正予算の次の予算段階で国はできる限りの支援をしたい」と述べた。
 県災害対策本部によると、特に甚大な被害を受けたのが畜産業だ。菊池市、阿蘇市、上益城郡、宇城市、熊本市などで畜舎や作業機械などの損壊を含めた農業施設については、約127億円の被害額に上った。家畜は肉用牛600頭のほか、豚550頭、乳用牛150頭、鶏54万羽、馬10頭などが死滅や廃棄処分となり、10億円弱の被害が確認された。
 6月中旬ごろから田植えが始まる水田にも深刻な被害が出ている。水田は熊本市、宇城市、上益城郡、菊池市、阿蘇市、八代市で亀裂や液状化現象が続出。被害額は現時点で約69億円に上った。大津町の県内最大級の集落営農法人「ネットワーク大津」でも農業用水の関連施設が損壊する被害を受けた。同社の徳永浩二社長は「農業用水が通せない水田は田植えをあきらめ大豆の転作で対応する」と話す。
 他に農業施設の損壊では、熊本市や八代市で野菜のハウス栽培施設やイチゴの栽培施設などが地震で損壊。選果場やカントリーエレベーターの破損も確認されている。
 水産業でも熊本市や八代市、天草市などの漁港で防波堤や護岸が破損。約19億円の被害額となった。林業も山間部や林道周辺で崩落の被害が出た。木材加工施設も一部損壊し、林業関係の総額で約235億円強の被害に上っている。

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