われらまちの農縁団
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2016/05/02 (月) 19:52:45
「もう待てん」田に水を 農家200人自ら補修 熊本日日新聞2016年05月01日
阿蘇市北部の小里地区などの農家約200人が30日、熊本地震で損壊した水田の用水路の復旧作業に当たった。一帯で田植え前の水張りができない中、自らの手で損壊部分を補修した。
作業をしたのは、1992年に完工した阿蘇谷圃場[ほじょう]整備事業13工区(192ヘクタール)の受益農家ら。例年なら5月1日に北外輪山麓にある約10カ所の水源から水を引き、田に張っている。田植えの時期が迫る中、行政による復旧工事を待てないことから、まとまって補修することにした。
農家らは地元の土地改良区から提供された資材を使って作業。損壊した部分をモルタルで固めたり、隙間ができたU字溝の継ぎ目に樹脂を埋めたりした。
作業の中心を担った大倉富広さん(56)は「農地には段差も生じ、うまく通水できるか分からない。でも何もしないと前に進まない。早く田植えをしたい」と気持ちを振り絞っていた。(岡本幸浩)
地震でずれたU字溝をはずして地面を整地したり、接ぎ目にモルタルを埋めたりする農家ら=阿蘇市
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