われらまちの農縁団
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2016/05/02 (月) 19:15:58
熊本地震 守れナス大産地 農家 当番制で作業 JA熊本市選果機 再稼働 (2016/4/28)
全国筆頭のナス産地、JA熊本市の野菜選果施設で27日、選果機が再稼働した。熊本地震で選果場で働いていたパートタイマー従業員らが避難するなどして人手が足りなくなり、産地を守るために農家が当番制を組む。協力して出荷量を抑制するなど、さまざまな対応を重ね、苦境を乗り切っていく。
JAは165人が70ヘクタールでナスを栽培する全国有数の産地。2006年からナスやメロン、トマトを選果する西日本最大級の施設の稼働を始めた。
熊本地震によりナスの選果機が故障し、選果場の建物も壁落ちや自動倉庫の扉の破損など、多くの被害が発生。本震発生時に選果場にあったナスおよそ90トンは廃棄処分を余儀なくされた。
震災前に同施設で働いていた作業員は165人いたが、震災後は100人まで減少。このため、農家は手作業で選果して持ち運んでいた。
選果機が復旧したものの、作業員が不足し九州自動車道の渋滞やトラックの確保が難しいといった課題を抱える。このため、27日からは出荷制限を掛けながら、施設園芸の農家が1日50人集まり選果場で作業に当たる。
収穫や出荷と並行しての選果場での仕事は負担となるが、部会長の小山永治さん(66)は「過去に経験のない大震災で、先輩たちが築いてここまできた産地をつなぐために、全員で協力し合おう」と呼び掛ける。
産地には多くの後継者も育っている。農家の藤本昌弘さん(40)は「時間は取られるけれど、地震は誰の責任でもない。やれることを前向きにみんなでやっていく」と汗を流す。
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