【熊本震災】農業経営者と支援者を結ぶ掲示板

農業に関連する現地情報 / 16

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われらまちの農縁団 2016/05/02 (月) 19:10:47

地震で避難、「パート足りぬ」 トマト農家 総出で選果 熊本・JAやつしろ  (2016/4/26)
国内有数のトマト産地、熊本県JAやつしろでは、相次ぐ地震の影響で収穫最盛期に選果場のパート従業員が避難し、作業からの離脱が続いている。不足する戦力を補おうと立ち上がったのは生産者たち。JAの施設での選別や箱詰めといった作業に、生産部会が総出で当たる。「災害なんかに負けんばい」と供給量の維持に奮闘する。

 管内の八代市の避難所には25日現在、3000人を超える住民が身を寄せる。JA選果場でトマトの選別を担うパート従業員の4割に当たる180人も避難し、出勤できなくなった。子を持つ母親が多いという。

 しかし、管内では収穫最盛期を迎え、毎日トマト約160トンが選果場に運び込まれてくる。「国内トップ産地の供給責任を果たす」として、農家が奮起した。

 最初の地震が発生した14日の翌日、380人もの農家でつくるJAのトマト生産部会は、ファクスなどで選別作業の協力を部会メンバーに呼び掛け、17日から選別作業への参加を決めた。午前と午後に90人ずつ、延べ180人の体制をとる。

 農家は収穫したトマトを選果場に運び込む際に、選別作業に入る。自動の選果機で色や形、糖度などをチェックしたトマトを規格ごとに分けて、箱詰めする。農家の中には、学校の体育館や車中で、避難生活をする人も少なくない。

 JA生産部会の一つ、トマト選果場利用組合の組合長で、トマトを1・5ヘクタールで作る千代永博昭さん(56)は、自身も家族4人と2日間を避難所で過ごした。今も強い余震におびえる。それでも「できることをやる。全国の人に食べてもらって、熊本を応援してもらいたい」と力を込める。

 収穫のピークは5月まで続く。首都圏や関西など全国に出荷。流通網の混乱などがあり、JAはトラック輸送を一部、貨物列車に切り替えるなど応急的な対応が続く。JAは「ピンチの時こそ、産地の底力を発揮したい」(園芸課)と強調する。 
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