われらまちの農縁団
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2016/06/20 (月) 19:20:23
震災乗り越え初出荷 夏秋トマト見送る 熊本・JA阿蘇
日本農業新聞(2016/6/16)
熊本県JA阿蘇は中部新選果場で、生産者やJA関係者ら約80人が参加し、夏秋トマトの出発式を開いた。熊本地震のさなかに定植し、被災者でもある生産者が丹精して育てた夏秋トマトを出荷した。
地震がトマト定植のピークと重なり、停電によるかん水不足が多発。阿蘇地域も土砂崩れや水脈の枯渇、断層による地盤のずれ、圃場(ほじょう)内での水の自噴など、施設・栽培環境へ大きな被害が出た。圃場内の亀裂や南阿蘇村長野地区の土砂崩れによるハウスの倒壊で、3戸約50アールが作付けができない状況だ。
トマト生産協議会会長の山邊康弘さん(41)は「被災し、今でも作業の遅れを引きずりながら皆が日々頑張っている。1玉でも多く、旬のトマトを消費者に食べていただくという思いでしっかり作り、熊本の復興、JA阿蘇は元気だぞという思いを絶やさずに頑張って生産してほしい」と力強く話した。
同日は「くまモン」や地元の保育園児も参加して積み込み作業を行った。参加した園児らは「トマト大好き」「早くトマトが食べたい」と喜びを話した。
同JAの夏秋トマトは生産者数217戸、栽培面積58ヘクタールで西日本一の生産量を誇る。県内と九州・中国地方へ年間155万ケース(1ケース4キロ)、6200トンを11月いっぱいまで出荷する。
同JAの原山寅雄組合長は「農家は大変苦労したと思う。無事出荷ができることに感謝する。暑い中、健康管理に注意してほしい」と話した。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=37913
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