われらまちの農縁団
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2016/06/06 (月) 18:39:52
「復耕」祈願1000人田植え 阿蘇の農家らイベント、水脈変化?湧き水が復活。
2016/06/04 日本経済新聞
熊本地震で農業被害を受けた熊本県阿蘇市の狩尾地区で4日、田植えに千人の参加を呼び掛けたイベントが開かれた。地震の影響で田んぼに水が引けず今年の田植えを諦めかけたが、数十年前に枯れ果てていた神社の湧き水がなぜか復活して可能になった。地元の農家らが、この「奇跡」に感謝し、多くの人に田植え体験や市内観光をしてもらおうと企画。地域の“復耕”を祈願した。
狩尾地区では、地震で川から水を引き上げる給水ポンプや用水路が壊れた。田植えを控えた大事な時期に、コメ農家は自宅の片付けにも追われて、半ば田植えを断念していた。こうした中、地区の「産神社」境内にある水源3カ所で湧き水を確認。水源は30~40年前に枯れたとされるが、地震で地下の水脈が変化したとみられる。
その後、全国からボランティアも駆け付け、用水路を復旧。湧き水を田んぼに引き込むことに成功し、一部で田植えができる状態になった。
地区の農家や商店経営者、ボランティア団体が田植えのイベント化を計画。「阿蘇復耕祭~奇跡の1000人田植え」と銘打ち、千人を目標に参加者を募っていた。
この日はあいにくの雨にもかかわらず、主催者発表で約千人が参加。横一列に並び、ぬかるむ足元を確かめながら丁寧に苗を植えていった。友人と参加した熊本市の会社員、下山幸千さん(36)は「イベントを通じて熊本の元気な姿が伝わってほしい」と話した。実行委員会の鎌倉吉孝さん(40)は「人が集まることで、熊本の観光や農業の復興につなげたい」としている。
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