復興願い牧草収穫 熊本・阿蘇高原 日本農業新聞(2016/6/1)
熊本県農業研究センター草地畜産研究所(阿蘇市)は、阿蘇高原の牧草一番草の刈り取りを始めた。熊本地震で一部の牧草地に亀裂が生じるなど被害があったが、青々と生育しており、大型トラクターでけん引した農機具で刈り取った。6月下旬まで続く。
同センターは約80ヘクタールの牧草地、放牧地を抱える。今回の地震で牧草地ののり面1カ所が幅30メートルで崩落し、周辺に亀裂が走った。
復興の願いを込めて約32ヘクタールの一番草の刈り取りを始めた。一番草は茎が柔らかく、栄養価も高い。サイレージや乾草で貯蔵し、主に冬季の飼料に使う。二番草は7、8月、3番草は9~11月に刈り、合計720ロールを作る計画。
同研究所では「地震の影響を心配したが、順調に牧草が育った」とほっとしている。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=37734
通報 ...