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『何者』朝井リョウ
平均点85点(最高点90点、最低点78点)
・高校の頃読んだ時は就活は怖いと無垢な心で感じ、今読むと価値観の対立がわかったりしてより怖く感じる。
・小説が出てから7年経つが比べてどのくらい変わっているのだろうか?
・叙述トリックには驚いた。叙述トリックを使ったミステリと言ってもいいのではないか。
・どの登場人物も痛く感じ、自分と重なる部分があり読んでいると複雑な気持ちになる。
・最初読んだ時はバッドエンドに見えたが、今は少し前に進んだハッピーエンドに見える。
・Twitterが怖くなる。
・登場人物の議論やそれぞれの描写が好き。
・主人公が嫌いで読み進めるのが辛かったが、最後まで読むと面白く感じる。
『時を壊した彼女 7月7日は7度ある』古野まほろ
平均点93点(最高点100点、最低点83点)
・本格ミステリとして見事、それでいてSFとしての質も青春小説としての質も高い。
・7つの異なるミステリが繰り広げられ、それらがすべて繋がって解決されるという無駄のない神業のような労作。
・謎の広がり方、伏線回収、解決の描写どれを取っても良かった。
・SFの設定も会話で解説しているのでテンポも良い。
・長いのにダレない、薄まらない、くどくない作品。
・ミステリとして面白い。しかしルール説明が長く最初はダレるかもしれない。
・同じ展開が続くかなと思ったところで大きな事件を起こすのでどんどん読み進めたくなる。
・派手な事件がしっかりと推理に組み込まれている無駄のなさがすごい。
・タイムスリップの理由がめちゃくちゃなのが少し残念。もっとすごい理由かと思ってた。
・ボーイミーツガール要素もあってどうなるか先が気になる作品だった。
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