ミバちゃんねる（ε）

さらに奥へ進んで行くとそこには小さなドアがあった
震える手を押さえつけながらドアを開けた
そこにはピエロの人形が一つあった

さらに奥へ進んだ先にあった小さなドア、その奥にあったピエロの人形
つまり、ミバちゃんねるで偽りの自分を演じ続け疲れ果てた偽りの彼は心の奥底へと引きこもり、1人悲しみ嘆いていたのではないだろうか

少しずつ近づいてみてじっとピエロを見つめてみた
そしてそっと頭を撫でてやった
するとピエロの目から涙が一滴零れ落ちた

ミバちゃんねるで道化を演じ続け、傷心してしまった自分を慰めているのがわかる
自分を慰める…お気づきだろうか
そう、「頭を撫でてやった」、「涙が一滴零れ落ちた」
これらは全て自慰行為を暗喩しているのだ。

しばらく唖然としていた

俗に言う「賢者タイム」である。

我に返った　そして俺はピエロに話しかけた
君はどうしてここにいるんだい
するとピエロはゆっくり口を開いた

偽りの自分に対し、自問自答をしているのが分かる。
自慰行為をしたことによって心にゆとりができたのか道化を演じていた偽りの自分は重く閉ざしていた口をゆっくりと開く。