真昼の迫真ランド

就活 / 315

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鮎川 2024/06/28 (金) 19:43:11 修正

「自分なりの距離を規定してそれで満足しただけ」「正解と言えるものは何一つ存在しない、誰もが納得するしかなかっただけ」(沙也加)という不可能性を基底とする人間観と人類を統合した王としての忍が手にした人間についての何ほどかの理解(「交換の仕組みにすぎないもの」でありながら「好きになれそうな気がする」「好きであれば殺せる」「見ず知らずの誰かに対し背負う罪悪は苦しいものだ」が、「今責任をもって命を預かることができそうだ」という境地)、物語の最後で忍が過去を受容して(錯乱状態から醒めて)未来を語るに至る消息を王ではない俺たちはそれこそ距離を規定して納得するもよし、かつての忍のように無限の迷宮も彷徨う(2周目以降)もよしで物語とゲームの構造が見事にリンクしてるのは少なくともエロゲ的メタフィクションの傑作に数えられる理由ではある

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