真昼の迫真ランド

【SS】FREAK'S(フリークス) / 12

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相原ガガ美 2023/04/18 (火) 01:50:52

「…クソっ、ロリコン野郎がっ!!」
「──蹣躯屍骸(はんくかばね)!!」ピキキ…

「君達の噂は聞いているよ、中野玲羽。君の断片(フラグメント)が外骨格を形成する物だという事も。」
「…だがねぇ、子供の骨という物は存外脆い、例えばこんな風に」パシッ

「足蹴に小突いてしまえば硝子細工の様に粉々になってしまう。」バキィッ

「そして大水木あきら、君が断片(フラグメント)を持たざる者である事も知っている。」

「…やめろっ!!大水木には手を出すな!!」

「やめろと言われると嗜虐心をくすぐられてしまうじゃないか…」

俊明の若返った肉体、私と玲羽の今の現状から考えるに私達3人の肉体の年齢は皆"20歳程若返った"様だ。
子供2人で肉体の全盛期を取り戻した成人男性にに立ち向かう事がどれだけ無謀か痛感した。

「子供だからって…舐めんな…!!」

私は腰元から拳銃を取り出し俊明に銃口を向ける。
ダメだ、子供の握力じゃ撃鉄を引くこともできない。

「大水木あきら、君もまだ自分の立場を明確に理解していないらしい。今君じゃ、それも断片(フラグメント)も使えない君じゃあ…」
「子供にも分かりやすく立場を分からせてあげよう。」

俊明の手が私の後ろ髪を引っ張る、そして何度も
何度も何度も何度も、顔を力任せに地面に叩きつけられる。

「やれやれ…こんなものか…おや?」
「廃墟の壁面に見張りが2人…否3人待機させていたのか。」

()()め、下手に動けば上官の命が危ない、と下手に動けぬか。結構結構…。」クスッ

「聞こえているかね???見張りの者達、私は君達の上官を連れてこの場を後にしてもらうよ。」
「妙な動きを見せればこのスイッチで首輪の爆弾を起動する。しかし…首輪の付いた犬(首輪の付いた犬)といったかな。管理人(アドミニ)もつくづく悪趣味な道具を思いつく物だ…。」

一縷の希望だった見張りの3人も手出しができなくなった。
私達の形勢逆転の鍵は尽く潰されていった。

このまま私と玲羽はこの人の皮を被った獣に嬲られる運命(さだめ)を受け入れるしかないのだろうか。

コツ…コツ…
俊明の背後から刻々と迫る足跡が無音だった廃墟中を支配し、その場にいた誰もがそこに目をやった。

「忠告したはずだが…どうやら聞こえていなか………」

俊明の言葉が詰まった、足跡の主が海斗でもるるたでもゆきだるまでもなかった。
そこにいたのは─────


Hello papa.(こんにちは、お父さん)


目を引くほどに綺麗な銀髪で、水晶の様な碧眼の純朴な少女だった。

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