ミバなど

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ヤバ子 2022/02/04 (金) 19:23:07

side.

「男…だ…。」

短い髪に背の高さ、今発した声。
男…俺?
俺、だよな。
ここ…ここは多分。俺の家か。さっき俺が寝てたし。
寝てたといえば、さっきの────

「ねぇ、何してんの。コーヒー冷めちゃうんですけど。」
「っわ?!?!」
「声。デッカ…」
いつの間にか俺の後ろにはさっきの女の子が立っていて、少し身長差のある俺を呆れた目で見上げていた。
「部屋戻るよ、ホラ」
女の子は俺に手を差し伸べて、ヒラヒラと煽るように動かす。
「あぁ…うん」
言われるがままにその子の手を取り、

────って、え?
な、なななんで俺と…俺と女の子が一緒に?! 
高鳴る鼓動を必死に抑え、身体中の温度が上がっていくのを感じながら、
どうかこの温度がこの子に伝わりませんように、と願うしか無かった。

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