真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 85

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ちゃむがめ 2021/07/15 (木) 23:46:20 修正

"娘娘貓猫(ストレイ・キャット)"!最終演目─────『狩猟遊宴(キャッツ・パレヱド)』。」

「キィーッ"鳥鶏遊群(うけいゆうぐん)"奥義を喰らエーッ
鳥葬(ちょうそう)

奴等の疾呼(しっこ)に呼応するかの様に突如、私の四肢のすぐ(かたわら)に4頭の獅子、豹、虎、狩猟豹が現れ私の四肢に牙を突き立てる。
4体の猛獣の咬合力に成す術もなく私は地面に転倒する。

「…ッ〜〜〜〜!!」

「…レミート少将!!!」

そうリョック大佐が叫んだ後、彼が私の四肢に噛み付くネコ科動物にピストルの銃口を向けたその時だった。
彼のピストルが背後から猛スピードで飛躍するタカの鉤爪に攫われた。
不本意にも武器を失った彼を猛追するように上空から姿を表した無数の猛禽類が彼を覆い尽くす。

万事休す…。しかし、害獣共に身肉を喰らい尽くされ死すなど誉れある死とは程遠い。
私には…"手足を捥がれても悪を断つ"義務がある…!
私は両腕に全力を込め、猛獣に腕を噛み千切られながらも力の限りを振り絞り銃口をアザミの猛獣使い共に向ける。

「…無駄な事を、その機関銃は先程の私達を撃ち損ねた連射で弾は使い切っていることはその弾倉からも明らかです。大人しくその"玩具"を手離して神へ祈り、そしてその身を"神の使い達"へ捧げなさい…。」

「悪いが…私のこの"愛銃"は私の命が尽きるまで"弾丸"は尽きる事は無い…この意味が分かるか?」

「ポッもしや…そうカーお前の断片(フラグメント)は…」

「"Sans parler de(言うに及ばず)"…その身で知れ。

私は愛銃の引き金を引き、有無を言わさず奴等へ有無を言わさず弾丸の猛撃をお見舞いする。
弾丸の雨に差す傘は無い。

外道な猛獣使い達は悲鳴を挙げる暇も無く血を噴き、その場に(たお)れる。

猛獣使い達の敗北を契機に私の四肢に噛み付いていた猛獣らは消失し、リョック大佐を襲っていた猛禽類の群れは我に返ったように大空へと飛び去っていった。

『…こちらレミート、教会堂内のアザミを殲滅した…任務完了(ミッション・コンプリート)。これにてアザミ中央街(セントラルシティ)本部の対アザミ水際作戦の終結を報告する…。…それとこちらにアザミ幹部らとの戦闘によって深傷を負った重傷者が2名、付近の局員は本堂内に向かい直ちに応急処置を頼む、以上…。』ザザッ

「…下らん"サーカス・ショー"も…これにて閉幕…だ…。」

仰向けになった私の視界に映された教会堂の天井が徐々にボヤけ始めた。猛獣共の噛み跡の大量出血による失血で、意識は次第に薄れていった───。

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