*
おれと大水木が無線を切ってする事もないから
南方から眩い閃光と共に
チームαの潜伏していたビルにはくっきりとしたハート型の大穴が開けられ崩落しかけている。後方にも同様に同じハート型の風穴が開けられた建物がずらっと並んでいる。
「…大水木無線繋げ!あんな状況じゃあのクソ女上官死んだかもしれねーぞ…」
「言われなくても点けますよっ…と、チームαの皆無事だといいけど…」
『ザザッ…ズザァ……
「い、生きてた…。」
「おいおいこれって…俺ら出動するパターンじゃね…?」
「マジかぁ…私らも急がないと…」
おれ達は大忙しで武装を済ませ教会堂の敷地へと突入する。
その正面扉に居たのはチームαのビルを攻撃した張本人と思われる
少女は先程の
「うわっ、あの女の子玲羽のタイプじゃね??」
「バーカ、
『こちらチームc(チャーリー)、玲羽。ただ今教会堂正面扉にて
『…こちらチームα、レミートだ。ビルの倒壊により負傷者多数、被害は甚大。救護班は後方の建造物の民間人の救出に向かわせた、済まないが我々はそちらへ向かうのに少々時間が掛かる…例の
『了解した、これより
「行くぞ、大水木」
「りょーかい!」
おれ達は駆け足で正面扉の方へ走った、そして少女と相対する。
「動くな、おれ達はミーバネルチャ治安管理局だ。お前は
「はぁ…はぁ…私はここで捕まる訳には…行かないよ!」
少女は両手で
少女の手には桃色の光の粒子が集っていく…
「まだ…まだまだ!
「来るぞ、大水木」
「…分かってる!」
「…
放たれた波動をおれ達はそれぞれ逆方向に疾走してすんでのところで回避する。
おれは少女の背目掛けて体全体の体重を乗せて突進し、地面に捩じ伏せる。
大水木は覚束無い手で少女にピストルの銃口を向ける。
「大人しく観念しろ、クソガキ。」
「…くそぅ…私の
捩じ伏せた筈の少女の顔の前に桃色の光の粒子が再度集積していく…
「全員まとめて"道連れ"にしてやる〜っ!!」
「…っ!早まるなクソガキ!」
おれは早急にポケットから
桃色の光の粒子は煌めきを失っていき雲散霧消していく。
「間一髪、セーフだったな…ほんまに。」
「……死ぬかと思った…。」
『こちらチームc、玲羽。
『こちらチームα、レミートだ。よくやった、玲羽准将。チームβ並びにチームδ(デルタ)は現在教会堂へ突入した、我々も彼らに続くぞ。』
『…了解。』
「ここからが本番って感じだな。」
「私もう