真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 171

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相原ガガ美 2022/04/02 (土) 17:17:39 修正

忽然として牢獄の壁からその姿を現したのは未来羽いろ、あの灰髪の少女と初対面にして親しげに話していたあの金髪の囚人だった。

「…くっ、ゴハァ…っ!貴様…レートSS:設計士(アーキテクト)…!九龍月華会の頭目…まだこの監獄内に居たとは…僕の計算外の事態だ…。」
「フッ、流石に分が悪い…御機嫌よう諸君、僕は一足先に帰るよ、此処の用事ならとっくの内に済ませてしまったからね。」

「待てよ、科学者。」ズドン

眼鏡の退路を塞ぐ様に未来羽いろが牢獄の混凝土(コンクリート)ブロックから生成した"巨人の腕"で彼の周囲を囲む。

茗夢遊戯(教祖)に投薬したあの薬…断片過剰促進剤だったかな?アレを持っている分だけ全部置いてけよ。」ニィッ
「アレをキメればシャブや対馬(ハーブ)なんかよりもハイになれそうだ…。」

「フンッ…断る、と言ったら?」

「嗚呼、その時は問答無用でお前の体内の骨を末端から磨り潰していく、脳だけは培養液にでも浸けて仮想現実の世界で生かしてやるよ。余った皮は…そうだな"科学者のタペストリー"でも作ろうかな…。」哈哈哈…

「成程、ならば答えを言おう。」
「交渉は決裂だ。そしてもう一つ…培養液に浸かるのは君の臓物の方さ。」

哈哈(ハハ)!理性までイカれたか、マッドサイエンティスト…!!」

その時だった、眼鏡の退路を塞ぐ一方の"巨人の腕"の階下からギリギリと喧ましい掘削音の様な音が接近する。

「紹介するよ、親愛なる僕の隣人の1人。」
人類伐採機関試作機(ジェノサイドカッター・サブ)だ。」

階下を突き破る様に現れた『ジェノサイドカッター・サブ』と呼ばれたその"兵器"は混凝土で形成されている"巨人の腕"をアームの先端に装着された丸鋸で容易く切り落としてみせた。

『Capture…標的ヲ捕捉。"レートSS:設計士","レートA:泥棒猫"。システム移行…モード:Genocide…。コレヨリ標的ノ虐殺ヲ開始…。』ギギギ…

「君達には彼の遊び相手を頼みたい。君達の命が尽きる迄、ね。」ニヤァ

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